「ニュースの"なぜ?"は世界史に学べ 2 日本人が知らない101の疑問」茂木 誠

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ニュースの

【私の評価】★★★★★(90点)


■駿台予備校世界史の講師は、
 今の日本をとりまく時代を
 どのように説明するのでしょうか。


 面白いところは、
 アメリカや日本でのマスメディアの
 印象操作を指摘しているところです。


 アメリカのトランプ叩き。
 日本の安倍叩き。


 権力を監視するのは
 マスコミの重要な役割です。


 しかし、独裁国家を批判するより、
 自国を批判するのは
 何か意図があるのでしょうか。


・森友・加計学園問題で大手メディアに
 一部の官僚が情報をリークし、
 「なんとなく怪しい」というネガティブ報道が
 繰り返された結果、支持率が急落した安倍政権・・
 テレビ報道をそのまま信じてしまう
 一定数の人々がどの国にもいて、
 民主主義を歪めているのは
 危険なことだと思います(p96)


■沖縄の基地移設問題では、
 沖縄独立に向けた工作活動を
 指摘しています。


 沖縄から米軍を追い出し、
 沖縄独立で利益を得る組織が
 日本国内の活動家を沖縄に
 派遣しているのです。


 以前、大阪府警から沖縄に派遣された
 警官が「土人どもが」と暴言を言ったと
 ニュースになりました。


 沖縄独立派の沖縄県知事が
 沖縄県警を動かさないので
 大阪の活動家と大阪県警の警官が
 大阪弁で対立していたわけです。


 組織を支援するマスコミは
 そうした背景は報道せず、
 暴言だけを報道します。


・第一列島線を攻略するために、
 中国は本気で沖縄を狙っています・・
 そこで、中国は「琉球を日本から独立させよう」
 という奇策に出たのです・・
 こうした琉球独立の動きに乗り、
 援護射撃をしているのが沖縄のローカル紙。
 『琉球新報』『沖縄タイムス』という
 沖縄の2大地方紙は、毎日「米国は出ていけ」
 「沖縄は被害者だ」といった論調の記事を
 流す一方で、絶対に中国を非難しません(p216)


■歴史を教える人は、
 地政学に近い視点で
 現在を見るのだなと思いました。


 北朝鮮も沖縄もヤバイですが、
 実は中東もヤバイ状況のようです。


 爆発するのは北朝鮮、尖閣か。


 それとも、シリアからイラン、
 イスラエル、トルコに
 戦火が拡大するのか。


 茂木さん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・本来、森友問題は財務省と学園の問題、
 加計学園は文科省の問題であるにもかかわらず、
 安倍首相が槍玉にあげられています・・
 憲法改正について決意を語ったりしている
 姿を見て、「やはり安倍は危ない」と
 警戒する勢力がいる・・・(p62)


・沖縄の現実が大手メディアで報道されないのは、
 「日中記者交換協定」があるからです。
 中国に派遣された新聞社やテレビ局の特派員が
 取材活動をする条件として「日中友好に反する
 報道はしない」という規定があるのです。
 この規定を破ると、北京支局を閉鎖されてしまいます。
 実際に産経新聞の支局が閉鎖されて以来、
 日本の大手メディアは恐れをなして、
 中国に不都合な情報を
 報道しなくなってしまいました(p217)


・一帯一路構想に投資をしたくても、
 中国の銀行は十分な資金を工面できないという
 事態に陥っているのです・・
 AIIBの設立当初、例によって
 「バスに乗り遅れるな!」「日米だけが孤立する」
 と煽ったメディアもありましたが、結果的に、
 乗らなくて正解でした(p189)


・沖縄で米軍基地反対のデモ運動を
 している人たちの中に、実は沖縄の人は
 ほとんどいません。大多数は本土から
 送り込まれた活動家で、彼らは普天間基地
 移転のための調査に入っていた沖縄県庁の
 職員に暴行したり、唾をかけたりといった
 行為をはたらいています。
 翁長雄志沖縄県知事は琉球独立派です。
 沖縄県警は沖縄県知事の指揮・命令下にありますから、
 独立派を取り締まることができない。
 そこで東京の警視庁や大阪府警から警官が派遣され、
 活動家を押さえ込もうとしています(p217)


・(中国の)武力による台湾占領があるとすれば、
 アメリカが干渉できないタイミングになるでしょう。
 最も現実的なのは、中東で大戦争が勃発したとき。
 アメリカ軍が中東で手一杯になるからです。
 歴史を振り返れば、毛沢東がチベットを
 併合したのも、アメリカが朝鮮戦争に
 忙殺されていたタイミングでした(p200)


・日本籍と台湾籍の「二重国籍」が
 問題になった民進党の党首を辞任した
 蓮坊さんのお父さんは外省人。
 彼女の発言はなにかと中国寄りです。
 一方、保守派の論客として
 活躍している金美齢さんは本省人。
 いつも中国批判をしているのは、
 彼女が本省人だからです(p202)


・大量の中国人移民が極東ロシアに流れ込んでいる・・
 経済的に中国人が支配できれば、
 オホーツク海へ直接出るルートを
 確保することができます・・
 近い将来、尖閣諸島近海に
 中国漁船がやってきているように、
 北方領土近海にも顔を出すようになるでしょう。
 そうした危険性を察知し、プーチンはすでに、
 北方領土近海の軍備を増強しています。
 ロシアが想定している敵は日本ではなく、
 中国なのです(p172)


・「人民元は信用できない」と危機感をもった
 人たちは、手持ちの人民元を、
 アメリカドルや日本円といった
 信用できる外貨に換え始めました・・
 率先しているのは中国共産党の幹部・・
 政府は外貨への両替の制限も実施します・・
 信用を失った人民元は勝手に下がります。
 それを食い止めるために、中国が
 必死に人民元を買い支えている。
 それが現実なのです(p188)


・2014年、ロシアがクリミアを併合したときも、
 アメリカは指をくわえて見ているだけでした。
 中国が南シナ海に軍事施設を作ったときも、
 アメリカは弱々しく抗議しただけでした。
 それから、中東へ関与することをやめた結果、
 ISが跋扈する事態を招くことになりました(p50)


・メキシコは2回、アメリカにひどい目に
 遭わされています。一度目は19世紀の半ば。
 アメリカとメキシコ戦争の結果、今の 
 テキサス州とカリフォルニア州など
 ロッキー山脈以西の土地を奪われました。
 二度目は、冷戦終結後の1990年代、
 アメリカとカナダとメキシコの3国間で
 貿易協定を結びました。それがNAFTA
 (北米自由貿易協定)です・・その結果
 起きたのが、メキシコ農業の破壊でした(p87)


・「経済成長のための移民受け入れ」は
 正しいのか?・・
 「移民を受け入れるなら、厳格な
 ルールをつくっておくべきだ」ということは、
 ヨーロッパの失敗から学ぶべき
 教訓だと思います(p118)


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■目次

1章 閉じこもるかつての大国アメリカ
2章 イギリスの離脱とEUの未来 /(ロシア&中東)
3章 覇権国家・中国とアジアの危機



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