「ある日突然40億円の借金を背負う―それでも人生はなんとかなる。」湯澤 剛

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ある日突然40億円の借金を背負う――それでも人生はなんとかなる。

【私の評価】★★★★★(93点)


■キリンビールのサラリーマンから
 実父の突然の死により
 実家の居酒屋チェーンを継ぐこととなった
 湯澤さんの一冊です。


 居酒屋チェーンの経営は
 年間売上げ20億円に対し
 40億円の借入金。


 店舗も問題が山積みで、
 板前がマージャンをしていたり、
 売上をチョロまかすなど
 放置状態でした。


・一体何をしているのかと思い、
 席を立って2階に上がって行くと、
 板前が4人でマージャンをしていた(p78)


■お店の問題や資金繰りに
 右往左往する日々の中で、
 精神的には限界がやってきます。


 ある日、地下鉄を待っているとき、
 身体が勝手に線路に飛び込みそうに
 なったのです。


 ここまで追い詰められて、
 著者は覚悟を決めました。


 5年で状況が変わらなければ、
 会社を清算しようと
 決断
したのです。


・"最悪の最悪"の場合には
 いったいどんな酷いことになるかを、
 できるだけ具体的に、思いつくかぎり
 紙に書き出してみた(p100)


■これでもか、というくらいの
 苦境の中で、どうやって
 持ちこたえることができたのか。


 最悪を想定する。
 期限をつける。
 日記をつける。
 精神状態を客観的に意識する。


 口で言うのは簡単でも、
 その場で対応できるのか、
 分からないですね。


・人生、不条理なことが山ほどある。
 そんなことばかりだと思う日もある。
 でも、朝の来ない夜はない
 あきらめるのはまだ早い(p6)


■著者の苦悩と世の中の不条理。


 その中で著者が精神的に成長し、
 事業も改善されていく経験を
 感じることができました。


 湯澤さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・多少の金利の高さは、
 いざというときの保険である・・
 私にとって信用金庫は、
 本当に頼りになる味方
であった(p92)


・この世界では、退職することを
 「上がる」という・・「総上がり」・・
 経営者や会社が気に入らないと、
 店舗の全員が示し合わせて
 突然休んでしまうのだ(p80)


・緊急事態への「当面策」と、
 問題の発生原因にメスを入れる「根本策」を、
 並行して行おうと決めた(p106)


・追いつめられた状況で、心が弱っている
 ときに意思決定をする場合には、その動機を
 よくよく自問自答するべき
だろう・・
 自分都合の逃げやごまかしと気づかずに、
 意思決定をしてしまうことがある(p125)


・今、自分はどのような心の状態か?・・
 ということを、常に客観的に
 意識するようにしていた・・
 自分の感情を認識すると楽になる。(p175)


・まずはどこか一店舗に資源を集中して
 「成功モデル店」をつくる
ことにした。
 「まともに稼働している店」をつくるのだ(p109)


・自分にないものに目を向けるのではなく、
 強みや、すでに持っているものに
 集中すべき
だったのだ・・
 ターゲットを中高年男性客に絞りなおした(p117)


・借金もなく、何の制約条件も何の義務感も
 何もなかったとしたら、自分はいったい
 何のために経営するのか(p194)


・東京の繁盛店の視察に行った・・・
 目指すべきものが具体的に
 描けるようになったことで、
 自分たちでわくわくしながら
 動き始めた・・(p206)


【私の評価】★★★★★(93点)


■目次

序章 屈辱と混乱の日々―眩しく見えた元同僚
第1章 青天の霹靂―ある日突然、40億円の借金を背負う
第2章 どん底の、さらに底―逃げる気も失せるほど過酷な現実
第3章 「5年だけ」の勝負―瀕死の飲食店を立て直せ
第4章 天国の先は、すぐまた地獄―過去最高益、からの新聞沙汰
第5章 後悔も迷いも消えた日


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