「今日の芸術」

今日の芸術―時代を創造するものは誰か (光文社文庫)
【私の評価】★★★☆☆(71点)


■岡本太郎氏の芸術本には、
 技術的なことは、一切書かれてありません。

 書いてあるのは、あなたは生きがいを持っていますか?
 その生きがいを表現していますか?
 表現していれば、それが芸術ですよ、ということだけです。

 ・身近な例で、たとえばプロ野球を見にいく。結構な楽しみです。
  いいチャンスに、ホームランがでる、また、すばらしいファイン・
  プレー。みんな大喜びです。胸がスッーとします。
  だが、それがあなたの生きがいでしょうか。(p19)


■たしかに、最近の芸術といわれるものは、
 ただ適当に作ったもののように見えて、
 まったく理解不能のものがあります。

 というよりも、うまくなくて良いのです。
 自分が作りたいものを作れば良い。
 それが芸術だと言うのです。

 ・ほんとうの自分の力だけで創造する、つまり、できあいの
  ものにたよるのではなく、引き出してこなければならない
  ものは、じつは、自分自身の精神そのものなのです。・・・
  「自由に描いてごらん」「かってに描いてみろ」と言われて、
  しかもそのほうが、はるかにむずかしくて、描けなくなる。(p163)


■実際、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンなど
 有名な画家でも絵が下手くそな人がいます。

 逆に絵が下手くそだから、独自性があって、
 今では高い評価を得ているのです。

 「自分らしさを出せ!」と応援されるような一冊でしたので、
 ★3つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・どんな子どもでも、さかんに絵を描きまくります。・・・
  これほど激しい喜びであったのに、大きくなり、
  もの心がついてくると、ふしぎに絵を描かなくなります。(p177)


 ・セザンヌのほかにも、天才として、美術史上不動の地位を
  もっているゴッホ、ゴーギャンというような人たちが同じ
  時代に出てきています。・・・彼らはどちらも、まるっきり
  ズブの素人絵かきです。(p140)


 ・ゴッホ、ゴーギャンの初期の作品など、かなり絵の具の塗り方が、
  たどたどしい。しかしマイナスどころか、それが逆に精彩をはなち、
  すばらしい作品になっているのです。・・・熟練だけのうまい絵と
  いうやつは、これはちっともおもしろくない。(p224)


▼引用は、この本からです。

今日の芸術―時代を創造するものは誰か (光文社文庫)
岡本 太郎
光文社 (1999/03)
売り上げランキング: 3186
おすすめ度の平均: 5.0
5 セックスピストルズ
5 刺激的でテンションが上る!!
5 今なお新しい芸術論

【私の評価】★★★☆☆(71点)


■著者紹介・・・岡本 太郎

 1911年生まれ。29年パリに渡る。
 パリ大学哲学科に在籍、抽象芸術運動に参加。
 40年に帰国、芸術活動を行なう。
 70年に大阪万博に「太陽の塔」を製作。
 96年没。

─────────────────

■関連書評■
a. 「自分の中に毒を持て」岡本太郎、青春出版社
【私の評価】★★★★☆

b. 「今日の芸術」岡本太郎、光文社
【私の評価】★★☆☆☆


楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!

この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
人気ブログランキングに投票する
人気ブログランキングへにほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 本ブログへ


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
40,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。



お気に入りに追加
本のソムリエ公式サイト発行者の日記

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://1book.biz/mt/t-kazu-b/2827

コメントする

Powered by Movable Type 4.25

最近のブログ記事