PHP研究所
売り上げランキング: 142486

胸が悪くなる本
全国民に読んで欲しいと願う一冊
中国が牙をむくのは2020年!
■著者紹介・・・伊藤 貫(いとう かん)
1953年生まれ。東京大学卒業。コーネル大学で米国政治史、
国際関係論を学ぶ。その後、ワシントンのビジネス・コンサルティング
会社で国際政治・米国金融アナリストとして勤務。
米国の新聞、TV番組などで外交評論、金融政策分析を解説する。
●米国で、国際政治アナリストとして活躍する伊藤さんの分析は
現実を直視しています。
その冷徹なロジックに、私は気持ちが悪くなってきました。
●まず、アメリカにしろ、中国にしろ、ロシアにしろ、
過去から現代に至るまで、国益を最優先としている事実があります。
憲法における「諸国民の公正と信義に信頼して・・・」というのは、
幻想にすぎません。
・われわれ日本人は、「米中露・三覇権国に包囲された環境で
生きていかなくてはならない」という厳しい地政学的環境に
置かれている。(p43)
●そうした環境の中で、中国が経済の発展とともに
核兵器を含む軍事力を強化しており、
2020年にはアメリカに並ぶ力を持つ可能性があります。
中国は貧富の格差、汚職による社会不安により崩壊するという
予想をする人もいますが、共産党独裁体制のまま
国力が増大していく可能性も捨て切れません。
・筆者は若い頃、アメリカとヨーロッパの大学で学ぶ中国人の留学生
たちとつきあったことがある。彼らの大部分は、優秀であり、
勤勉であり、真剣であり、とても意志力の強い人物であった。
中国を軽視し中国人の能力を過小評価する人が多いのは、危険な
傾向である。(p89)
●中国は、軍事力を強化しながら、アメリカ、韓国、日本国内において、
反日工作、スパイ活動を行っており、
その活動が成功していることは、各国での反日活動を見れば、
その効果は明らかでしょう。
・中国はまた、最近の韓国政府と言論界においても活発な反日工作・
反米工作を行い、韓国人が熱望する将来の「統一朝鮮」が中華
支配圏に入るように誘導している。この工作も大成功である。(p108)
●このように軍事力を強化してきた中国は、
核保有国のアメリカにさえ、先制核攻撃を脅しの手段として
当たり前に使っている事実があります。
・核武装国アメリカに対して、中国政府は何度も「台湾紛争に介入すれば、
中国はアメリカを先制核攻撃する用意がある」というニュークリア・
ブラックメールを突きつけている。(p253)
●中国が、アメリカへの先制核攻撃能力を獲得した以上、
アメリカが核戦争のリスクを犯してまで日本を守るはずがありません。
したがって、著者は、日本の自主防衛のために巡航ミサイルによる
日本の核武装を提案しています。
巡航ミサイルであれば、弾道ミサイルのように先制攻撃はできませんが、
報復攻撃は十分にできるわけです。
・アメリカの政治家・外交官・軍人の大部分は、今後、アメリカが
日本を守るために核武装した中国と戦争をすることはありえない
ことを承知している。・・・しかしそこのと(その真実)を
日本人の前であっさり認め、「だから日本には、自主的な核抑止
力が必要なのだ」と、本当のことを言ってくれる米政治家は、
そう多くない。(p125)
●読んでいて吐き気がしてきましたが、
今、中国が、「○○に従わなければ、大阪に核攻撃を行う。」と
脅してくれば、日本が何もできないのは事実でしょう。
●私の少ない経験からは、共産国家は最低の仕組みです。
国民のやる気をなくさせ、自由のない社会です。
ロシアに支配された歴史を持つカザフスタンで実感しました。
どうせ支配されるならば、共産国家よりも、資本主義、
民主主義国家に支配されたいというのが私の考えです。
・日米両国が「中国の台頭」を処理することに失敗すれば、そのコストは
膨大なものになるだろう。アジア地域が「中華勢力圏」になってしまえば、
「宗主国」中国の影響を受けて、アジア諸国からも自由主義・法治主義・
民主主義は消滅するだろう。(p155)
●しかし、中国によるアメリカ、韓国、日本、その他の国での反日工作は
浸透しており、すでに手遅れかもしれません。
今こそが、日本が普通の国となる最後のチャンスではないか
という警告を発する本として、★5つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「メコン河流域開発計画」-インドシナ半島における中国の支配権を
強化するプランをファイナンスしているのはアジア開発銀行・・・
アジア開銀の黒田東彦総裁は記者会見で、「中国には、この地域で
覇権を狙う意図はない」と述べて・・・費用を支払うことを正当化した。
(p107)
・「親日的」な外交ポーズをとるアメリカ政府にも、日中・日韓の
二国間資源紛争や領土紛争に軍事介入してまで、日本の味方をする
意図はない。東シナ海地域の領土と資源は、いずれ中国の所有物と
なってしまうだろう。(p98)
・筆者の唱える「自主的核抑止力」とは、小規模で安価な、
必要最小限度の核抑止力のことである。具体的には、小型駆逐艦と
小型潜水艦をベースとする核弾弾頭付き巡航ミサイルを、
200~300基配置することである。(p133)
▼引用は、この本からです。
「中国の「核」が世界を制す」伊藤 貫、PHP研究所(2006/03)¥1,470
【私の評価】★★★★★(94点)
読んでいただきありがとうございました!
この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングに投票する

![]()
![]()
| メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」 42,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。 |
| 配信には『まぐまぐ』を使用しております。 |
お気に入りに追加|本のソムリエ公式サイト|発行者の日記



















コメントする