「いい会社をつくりましょう」塚越 寛

いい会社をつくりましょう。

(私の評価:★★★★☆:買いましょう。素晴らしい本です)88点


●著者紹介・・・塚越 寛

 1937年生まれ。21歳で社長代行として赤字会社の伊那食品工業
 の建て直しに尽力する。83年社長に就任。05年会長に就任。
 伊那食品工業は47年間連続の増収増益を達成している。


●伊那食品を経営している著者は、長期安定・低成長を目指すとして
 います。

 実際に健康ブームで寒天の需要は大幅に増えています。それでも、
 伊那食品は急激な成長を排し、着実な成長を目指しています。

 実際に伊那食品工業は、47年増収増益を続けています。

 ・年輪経営・・・私は木の年輪から、確実な低成長をつづけること
  の正しさを学びました。(p107)


●インターネットで急成長を目指す企業や、
 リストラでV字回復を目指す流れとは、全く正反対の考え方です。


●しかいs、よく考えると、日本はもはや食べ物がない、物がないと
 いう時代ではなく、
 何でもある、では人々は何を求めているのか?
 そういう時代になりました。

 そういう時代には、着実な経営が求められている
 のかもしれません。

 ・末広がりの八の字経営とは、急激な成長を抑えようという考え方
  です。(p66)


●そのためには、国でさえも、好況をなくして、できるだけ安定した
 経済政策が必要であると著者は提言します。

 現在の量的緩和によりインフレを目指す経済政策とは、
 まったく正反対の考え方ですね。

 ・私は、「好況対策」こそ、国が本来なすべき経済対策だと考えて
  います。いわば、山の突出した部分を削り、成長の曲線をゆるやか
  にすることです。景気の波は小さく、平坦に近いほど良いと
  思います。(p84)


●『企業とは社会の公器です』(p53)というコトバを聞いて、
 松下幸之助の本を読んでいるような感覚を覚えました。
 この経営者ありて、この企業ありなのでしょう。

 ・社員はいつも「果たしてこの経営者に自分たちの生活や将来を
  預けて大丈夫だろうか」という目で見ているものです。(p154)


●着実な低成長経営というのは、今の時代に合っているのではないかと
 共感する部分がありましたので、★4つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・私の日々を支えてくれている座右の銘は、江戸末期の篤農家で
  実践的な思想家であった、二宮尊徳先生の言葉です。
  遠くをはかる者は富み
  近くをはかる者は貧す
  ・・・(p14)


 ・スーパーなどの駐車場に車を止めるとき、当社の社員は店から
  一番離れたところへ止めて、店までスタスタ歩きます。(p149)


 ・「どこの国はいやだ」「これからはどこの国に進出すべきだ」
  というように、国で選ぶ傾向があります。しかし、当然のこと
  ですが、国よりも人を選ぶべきだと思います。(p126)


 ・池上(房男)さんは常づね、「目的と手段をとり違えてはいけません
  よ」とおっしゃっていました。(p50)


いい会社をつくりましょう。
塚越 寛
文屋 (2004/09)
売り上げランキング: 2,690
おすすめ度の平均: 4.6
5 理想の会社
4 トップがぶれないこと、そこに成長の秘密があります
4 道徳心と美意識

(私の評価:★★★★☆:買いましょう。素晴らしい本です)88点


読んでいただきありがとうございました!

この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
人気ブログランキングに投票する
人気ブログランキングへにほんブログ村 本ブログへ


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
18,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。



お気に入りに追加
本のソムリエ公式サイト発行者の日記

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://1book.biz/mt/t-kazu-b/2327

【私の評価】★★★★★(91点) ■イエローハット創業者の鍵山さんと、  寒天... 続きを読む

本のソムリエの読書感想集 - 「目先の利益を捨てなさい」 (2008年7月18日 22:47)

【私の評価】★★★☆☆(72点) ■無料でコーヒーをサービスし、  駐車場に傘... 続きを読む

コメントする

Powered by Movable Type 4.25

最近のブログ記事