【書評】「仕事ができる人のパワポはなぜ2色なのか」 越川 慎司
2026/10/16公開 更新
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【私の評価】★★★☆☆(75点)
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要約と感想レビュー
商談で成功率が高いパワポ
業務改善コンサルタントである著者が、ホワイトカラーの仕事の効率を上げる方法を教えてくれる一冊です。
著者がデータを分析したところ、商談での成功率が最も高いパワポは、1スライドあたり「105文字以内」、使われている色は「3色以内」だったというのです。つまり、パワポを時間をかけて作り込めば、商談が成功するわけではないのです。仕事が遅い人の多くは、「やらなくてもいい仕事」に時間を使っているのです。
資料を作成するときも、一人で完成させようとしてはいけません。著者のお勧めは、資料が2割ほどできた段階で上司に見せることです。早い段階で上司の意見を取り入れることで、大幅な修正を避けられるのです。
議事録づくりは「会議中に終わらせる」・・・会議中にデジタルノートツール・・でメモをとり、そのURLをチャットなどで参加者へ事前に共有しておく(p171)
社内会議の有効化
会社の売上にどれだけ貢献しているのかわからない社内会議にも、改善の余地がありそうです。著者によれば、会議は大きく3つに分けられます。「情報共有のための会議」「意思決定のための会議」「アイデアを出すための会議」です。
このうち、できるだけ減らすべきなのは、情報共有のための会議です。一方、意思決定やアイデア出しの会議では、具体的なアジェンダを設定することが重要です。
例えば、「○月の獲得件数を10件増やす方法を検討する」「A社への提案内容を決める」といった上司が悩んでいるテーマをアジェンダに取り入れると、成果につながりやすいのです。
上司が課長であるなら、その上司である部長や役員などから、どんなことをいわれているかこっそり観察して、その内容を入れたアジェンダにする(p125)
社内会議の効率化
もちろん、無駄だと思っていても、簡単には減らせない会議も多いでしょう。そこで著者は、会議資料を減らす、会議時間を45分に設定する、ファシリテーターを置くといった方法を提案しています。
また、参加者一人ひとりに役割を与えることも効果的だといいます。例えば、「○○さんはアイデアの取りまとめをお願いします」と名前を呼び、具体的な役割を伝えることで、会議を活性化させるのです。
面白かったのは、「40歳以上の男性は口角を上げようキャンペーン」です。上司が笑顔を心がけたことで、会議時間が約1割も短くなったというのです。著者はマイクロソフトで仕事をしてきたためか、こうした改善効果を数字で説明しようとする傾向があり、この姿勢は、すばらしいと思いました。
ただし、記録するだけで、人の行動が変わることもあります。「口角を上げようキャンペーン」によって会議時間が1割短縮されたという結果は、本当に笑顔が原因だったのか妥当性は検証が必要でしょう。
全体として効率化の手法は、著者の経験談が中心で、体系化されていませんでしたので、★3つとしました。越川 さん、
良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・うなずきは、リモート会議で最強のリアクション(p220)
・パワポ・・・最初の3行で、要点や結論が書いてある(p49)
・外部のオンライン秘書を利用する・・・月4万円程度で20時間の業務を引き受けてくれる(p250)
▼引用は、この本からです

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越川 慎司、アスコム
【私の評価】★★★☆☆(75点)
目的
第1章 「忖度資料」ほどムダなものはない
第2章 読まれないメールは書いていないのと同じ
第3章 会議、打ち合わせはムダな時間の宝庫!/
第4章 ITが苦手なベテラン社員への対処法
第5章 社内コミュニケーションはもう1つのお仕事
第6章 まだまだある!職場の名もなきムダ仕事
著者経歴
越川慎司(こしかわ しんじ)・・・日本電信電話株式会社(現NTT)、ITベンチャーの起業などを経て、2005年にマイクロソフトに入社。業務執行役員としてPowerPointやExcelなどの事業責任者などを歴任。2017年に業務改善コンサルティング会社「株式会社クロスリバー」を起業。のべ800社以上、17万人を超えるビジネスパーソンの効率アップを支援。日常業務にひそむ「名もなきムダ仕事」の撲滅に注力する。「株式会社クロスリバー」では、メンバー全員が週休3日・週30時間労働を継続。
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