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【書評】「世界の一流は「平日」の夜に何をしているのか」 越川慎司

2026/10/01公開 更新
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「世界の一流は「平日」の夜に何をしているのか」 越川慎司


【私の評価】★★★★☆(83点)
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要約と感想レビュー


マイクロソフト幹部が17時に退社する理由

10月24日の「本のソムリエ・オンラインセミナー」と同じ「習慣」がテーマなので、手にした一冊です。


著者はマイクロソフト本社で勤務していました。夕方、著者が資料を修正していたところ、通りかかった上司が「仕事は終わらせるものではない。切り上げるものだ」と言い残し、退社していったといいます。


つまり、すべての業務が完了していなくても、時間を決めて仕事を切り上げるという考え方です。では、なぜ17時に退社するのでしょうか。それは、早めに仕事を終えることで翌日の体調がよくなり、生産性が高まるからです。


ドイツでは、金曜の午後に働き続けている人は「1週間の設計ができていない人」と見なされる(p126)

エグゼクティブの朝と夜の習慣

この本では、欧米のエグゼクティブの朝と夜の習慣が数多く紹介されています。


アップルCEOのティム・クックは、朝3時45分に起床し、1時間、顧客からのメールに目を通すという。また、「今週のビッグテーマ」を月曜日の朝に決める人も多いというのです。


著者が経営幹部に寝る前の習慣をヒアリングしたところ、最も多かったのが「その日のことをメモすること」でした。「書かないと今日が消える」と話す人もいたという。


趣味については、ウォーレン・バフェットが夜の時間に、ブリッジというトランプゲームを楽しんでいます。毎週長い時間、ビル・ゲイツら仲間とオンラインで対戦しているというのです。


グーグル共同創業者のセルゲイ・ブリンは、仕事後に空中ブランコのレッスンに通っています。仕事だけではなく、運動や趣味、振り返りの時間まで含めて、1日の習慣の型を持っているのです。


米国の俳優・・・オプラ・ウィンフリーは・・・日課として、朝目覚めた瞬間に「ありがとう」と唱え、夜寝る前にはその日感謝すべきことを5つ書き出しています(p69)

睡眠時間を確保する

17時に退社することで、睡眠時間を確保しやすくなる点も重要でしょう。日本人は慢性的な睡眠不足の傾向があり、1日の平均睡眠時間が6時間未満の人の割合は、男性38%、女性43%だといいます。


良い睡眠のためには、毎日同じルーティンで、同じような環境を整えることが基本だと著者は説明しています。例えば、著者がマイクロソフトに勤務していた際、夜のジムでは多くのエグゼクティブが汗を流していたという。運動によって心身を切り替え、快眠するためのコンディションを整えていたのです。


定期的な運動習慣がある人ほど、睡眠の質が高いという調査結果もあり、運動には精神面でも良い効果があるのでしょう。


夜のNG習慣・・・寝室にスマホを持ち込む(p129)

夜の読書と実践

欧米の経営幹部が、「夜」に本を読んでいるという話も紹介されています。彼らは「今日の仕事の中で生まれた疑問への答えはあるか」という視点で本を読むというのです。つまり、大切なのは読んだ本の冊数だけではない。本から得た知識を、仕事の中でどれだけ試してみたかが重要なのです。


そのため著者は、あえて自分の業界とは関係のないビジネス書を読んだり、読書会などのイベントに参加したりすることも推奨しています。いつもの人間関係や考え方から少し離れ、読書や他者との対話を通じて、新しい知恵に触れる機会をつくるのです。


私も、読書は「読む」だけではなく、「試す」「話す」「書く」ところまで生活習慣の中に組み込むことが大切だと感じました。越川さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・マイクロソフトに勤務していた頃も、優秀な同僚たちの多くは特定のコーヒーショップの常連でした。彼らは週に3回ほど、退社してから帰宅するまでの間にきまったカフェへ立ち寄り・・時間を過ごす(p45)


・私がマイクロソフトに在籍していた頃は、会社を出た後の最初の3分間を、意識して「ゆっくり歩く」時間にあてていました・・・尊敬していた当時の役員が実践していた習慣です(p48)


・世界の一流は、月曜日から金曜日までの各日に明確な役割を与えています(p111)


・1日20分の「歩く」歩きながら仕事の構想を整理する(p172)


▼引用は、この本からです
「世界の一流は「平日」の夜に何をしているのか」 越川慎司
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越川慎司、クロスメディア・パブリッシング(インプレス)


【私の評価】★★★★☆(83点)


目的


第1章 世界の一流は、なぜ毎日早く帰るのか?
第2章 1日を「ポジティブ」に締めくくる帰宅後のデイ・クロージング習慣
第3章 「火曜」と「水曜」にピークを作る!平日5日間のリズムの整え方
第4章 よく眠るための「助走時間」の使い方 一流のリカバリー・ルーティン
第5章 仕事もプライベートも充実する夜の「新習慣」10選


著者経歴


越川慎司(こしかわ しんじ)・・・株式会社クロスリバー代表取締役。通信会社に勤務した後、2005年にマイクロソフト米国本社に入社。業務執行役員として事業責任者などを歴任する。2017年に株式会社クロスリバーを設立。世界各地のメンバーが週休3日・リモートワーク・複業をしながら800社以上の働き方改革を支援。オンライン講演・講座は年間300件以上、受講者満足度は平均96%。Voicy「トップ5%社員の習慣ラジオ」が好評放送中。


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