【書評】「才能が目覚めるフォトリーディング速読術」 山口 佐貴子
2026/08/06公開 更新
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【私の評価】★★★★☆(81点)
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要約と感想レビュー
フォトリーディングとは
「本のソムリエの速読術」というセミナーを企画しようと思い、類似書を復習するために手に取った一冊です。著者はインストラクターとして5,700名に「ポール・リーシィが開発したフォトリーディング」を指導してきたという。
フォトリーディングというと、「ページを一瞬見ただけで、カメラのようにすべて記憶できる読書法」と誤解されがちですが、実際には事前準備に時間をかける読書法です。
基本的な流れは、まず1分で読書の目的を決め、1分で目次を確認します。その後、ページを約2秒ずつ眺めるフォトリーディングを行い、8分で気になったキーワードを書き出して質問を作るまでが準備段階です。
そして、その後に本文を読み進めます。本文の読み方は、一文字ずつ速く読む方法から飛ばし読みまで3種類が紹介されており、15~60分ほどで1冊を読み終えることを目標としています。
ステップ1準備・・「本を読む目的」を明確に決めます(p30)
潜在意識を活用する
フォトリーディング最大の特徴は、潜在意識を積極的に活用する点でしょう。
まず重要なのは、「目的」を明確に設定することです。人は目的を設定すると、それに関連する情報を自然に探し始めます。だから優秀な人ほど、自分に問いを立てています。「何を知りたいのか」を明確にすることで、必要な情報が自然と目に入ってくるのです。
二つ目は、アファーメーションによる自己暗示です。
例えば、「私はフォトリーディングする間、完全に集中しています」「フォトリーディングした内容は脳に保存され、必要なときに取り出せます」といった言葉を自分に語りかけます。効果には個人差があるでしょうが、自己暗示が影響力を持つことは間違いありません。
三つ目は、予習効果です。目次を確認し、全体像をつかみ、キーワードを拾い、質問を作る。この準備をしてから本文を読むので、学校の授業で予習をしてから授業を受けるのと同じように、内容が頭に入りやすくなるのです。
すべての教科書をフォトリーディングしました。潜在意識に入れておいてから授業を受けたのは、大きかった(p234)
割り切った読書ができるようになる
本文の読み方として、フォトリーディングでは3つの方法を紹介しています。
「高速リーディング」は、小説や教科書のように、一文字ずつすべて読む場合に素早く読み進める方法です。
「スキタリング」は、見出しを確認し、段落の最初の一文か二文を読み、その後は必要に応じて飛ばし読みをします。事前準備をしているので、重要な部分が見つけやすくなるのです。
「スーパーリーディング」は、1ページを4~8秒程度眺めながら、答えになりそうな部分だけを拾い読みする方法です。ビジネス書のように、ある程度既知の分野の本なら可能でしょう。
このように、「最初から最後まで読むこと」が目的でないとすれば、自分の目的が達成できたなら、それで十分。この割り切りができるようにすることこそ、フォトリーディングの本質なのです。
本を全部読まなくていい・・・自分のほしい目的と質問の答えが得られたらいったんOKにして、どんどん先に進んでいきます(p95)
フォトリーディングの副次効果
本書の後半では、フォトリーディングによって得られる副次的な効果について説明しています。
まず、本を読むことへの抵抗がなくなります。
人と会う前には、その人の著書や関連書籍を読む。仕事で困ったら関連書籍を読む。そうした習慣が身につけば、多くの場面で80点程度の情報を短時間で得られるようになるはずです。
また、仕事でも常に「目的」を意識するようになります。例えば書類を確認するときも、「重要なポイントはどこか」「違和感のある箇所はどこか」という目的を設定すれば、自然とその部分が目に飛び込んできます。
さらに、目的意識を持って本を読むことで、本の内容を実生活で生かすことができるようになります。5年後、10年後の目標を設定すれば、そこから逆算して今やるべきことが見えてくるのです。
つまり、フォトリーディングは単なる速読術ではなく、「目的を明確にして、実生活で活用して目標を達成する思考法」を身につけることになるのです。
山口さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・本のなかで本当に重要な事柄が書かれているのは文章中のわずか4~11%にすぎない(p63)
・好奇心がわかないときはあえて、乗り越えたあとにどんなうれしい未来が待っているのかという「快」に焦点を絞りましょう(p247)
・ダンスの力を磨きたいならプロのダンスの映像・・・プレゼンが上手になりたいなら、TEDカンファレンスの映像を見てみる(p173)
・戦略を立てるときは「何をするか」ではなくて「何をしないか」を決めます(p117)
▼引用は、この本からです

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山口 佐貴子 (著)、宝島社
【私の評価】★★★★☆(81点)
目次
1 フォトリーディングでこんなことができるようになる!
2 フォトリーディングの5つのステップ
3 化ける人の読書術
4 化ける人の思考術
5 化ける人の仕事術
6 化ける人のコミュニケーション術
7 化ける人の発想術
8 化ける人の自分ブランディング術
9 化ける人のマネジメント術
10 化ける人の資格取得・受験勉強法
著者経歴
山口 佐貴子(やまぐち さちこ)・・・ラーニング・ストラテジーズ社公認フォトリーディングシニアインストラクター、ラジオパーソナリティー、株式会社尽力舎代表取締役。2001年にフォトリーディング集中講座を受講、2002年にインストラクターとなる。近年はアジア地域でもインストラクターとして登壇し、受講生は5700名に及ぶ。その実績を認められ、2017年に世界で初めてのフォトリーディングシニアインストラクターに任命された
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