「一番効率的な頑張り方がわかる 図解 正解努力100」野村 礼雄(アフィラ)
2024/10/03公開 更新

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【私の評価】★★★★☆(82点)
要約と感想レビュー
1000冊以上のビジネス書を読み実践
著者は新卒で高校数学教員となりますが、激務についていけず23歳で退職。貯金が底をついたのです。24歳から独立行政法人の正社員となりますが、ここでも長時間勤務についていけず退職。27歳で独立起業するのです。
ドン底のときに著者がやったのは、ビジネス書を読んで、書いてあることを実践することです。最終的に、著者は1000冊以上のビジネス書を読み、今のビジネスでの成功を手にできたのです。だから著者は、過去の自分のようにこの本に書いてある小さな努力を1日1個ずつ試してみてほしいのです。
実はこの本に書いてあることは、「会議では自分の意見を出す」とか「スキマ時間に勉強する」など小さな当たり前のことです。当たり前のことができなかった著者は、当たり前のことができるようになって、世界が変わったのです。
人生を変えるには、小さな努力を積み上げるしかない(p110)
不安を紙に書き出す
23歳で無職でお金がなく不安のドン底にいた著者は、まず、不安な自分の心の中を「紙に書き出す」作業をしました。不安なとき、人は悪いことしか考えられなくなりますが、書き出すことで、問題が細分化され、小さな問題に変わるのです。
お金のない著者はとりあえず、公務員になって必要最低限の収入を得ることに決めて、公務員試験を受け、就職できたのです。この本の内容を読んでいると、著者はなかなか行動ができないし、努力が続かないタイプのようです。
だからこそ、著者は、「作業の最初の10秒に全力を注ぎ、作業をスタートさせる」そうすれば、集中して続けられるとしています。
また、続けるためには、ハードルを低くして、カレンダーに〇×をつけ、2ヶ月(66日)だけとにかく続けることをアドバイスしています。著者は最初のスタートが切れず、66日も続かなかったのに、締め切り設定やカレンダーへのチェックなどで行動できる人間に変わったのです。
定時帰りを意識すると、「締め切りが明確になって生産性が向上する」(p42)
活躍している人を徹底的に真似る
独立起業については、成果を出したいのであれば、その分野で活躍している人の行動を徹底的に真似ることを推奨しています。そして、ひとつのことを突き詰め、そこでひとつ成果を出せば注目され、ファンも増え、人も情報も集まるようになるというのです。
実際、著者はTwitterで情報発信することで、それをビジネスに変えることができました。スマートフォンを眺めるだけでは、成功などありえません。著者は成功者を真似て、それが情報発信だったのです。情報発信をすると、考えが整理され、同じ考価値観の人に出会えて、ビジネスが広がっていったのです。
成果を早く出したいのであれば、その分野で活躍している人の行動を徹底的に「真似る」ことです(p166)
行動すれば必ず失敗や壁にぶつかる
ドン底から独立起業した著者が伝えたいことは、何かをしようとすれば、必ず途中で大きな失敗をしたり、壁にぶつかったりするということです。そして、そこで諦めてしまう人は、そこで終わりなのです。成功を手にするためには、ドン底の中でも続けるしかないのです。
また、過去の失敗は変えられませんが、意味づけは変えられます。成功するまでづつければ、過去の失敗はすべて成功への布石に変わるのです。著者はこれからも経営者としてアップダウンを経験するのでしょう。それが人生です。それが楽しい。野村さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・意識ではなく、具体的な行動を変える・・帰宅前に近くのカフェに寄って1時間勉強する(p96)
・チャンスを掴む「飲み会活用」・・何を相談するか、聞きたいか、事前に考えておけば有意義な時間になりますよ(p48)
・集中力が切れた時のマイルールを設定しておく・・5分タイマーをセットしてデスクから立って歩く(p38)
・相手に興味を持つと自分も楽しくなる(p122)
▼引用は、この本からです
野村 礼雄(アフィラ)、KADOKAWA
【私の評価】★★★★☆(82点)
目次
1章 キャリア・お金・働き方
2章 人間関係・話し方・聞き方
3章 学び・インプット・アウトプット
4章 やる気・習慣・環境・人生
著者経歴
野村 礼雄(アフィラ)(のむら れお)・・・株式会社WEBROCKET 代表取締役社長。1992年岐阜生まれ。新卒で高校数学教員になるが、激務で23歳で退職。転職に失敗し、収入ゼロ。ゲーム実況に挑戦するも失敗。1日15時間、公務員試験の勉強に取組み、市役所の非常勤職員となり年収220万円。24歳から独立行政法人の正社員となり年収400万円。26歳で長時間勤務で適応障害になり、仕事に行けなくなり収入0。27歳で個人事業主としてWeb集客支援、教育業を開始。Twitter開設6カ月で10,000フォロワー達成。Twitter運用代行・コンサルティングを主要事業とした株式会社WEBROCKETを創業。1期目で年商3,000万円。Twitter特化型オンラインコミュニティGrowth Roomは会員数400名超え。Twitter総フォロワー17万人(2023年1月時点)。
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