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「激動期でも食っていける 自己チューのすゝめ」永田雅乙

2023/06/15公開 更新
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「激動期でも食っていける 自己チューのすゝめ」永田雅乙


【私の評価】★★★★☆(81点)


要約と感想レビュー

「どうでもいい相手」を決める

1971年に倒産した映画会社「大映」の社長・永田雅一の曽孫(ひまご)である著者は、おじいちゃんから「みんなと仲良くしなくていい」と教えられたという。気の合わない人と一緒にいても、お互い楽しくないからです。ただ、本当に気が合う人というのは、一生の宝だから大切にするように言われたという。素の自分を出しても、好きになってくれる人は大切なのです。


だから著者は、飲み会や食事会に参加していても、つまらないと感じると、すぐに「ごめん、ちょっと仕事あるから」と中座してしまうという。また、会社員時代には、上司から仕事の妨害をされたり、仕事を与えられないこともありましたが、嫌いな上司は無視して、スルーしていたという。著者の心臓には、毛が生えているのかもしれません。著者が「自分ファースト」で生きるのは、他人軸で生きていると、自分を押し殺し他人の人生のために生きることになるからです。


・自分を大切にするためにも、たとえ上司でも嫌いな人には興味を持たず、スルーすることを徹底していきましょう(p133)


本当に必要な人が残る

このように「自分ファースト」で生きていると、自分の長所や特技を使って、自分が興味深く楽しくやれる案件だけ声がかかり、結果的に楽しいことだけに集中できるようになります。自分のやりたいことだけをやっているので、無理なくやり続けることができるのです。自分は努力をしているつもりがないのに、周囲の人は「すごい努力しているね」と言ってくれるようになるという。


ただ、「自分ファースト」なので、時には周囲の人から浮いてしまうこともあるでしょう。著者の経験では、周囲から嫌われると、本当に必要な人だけが残るという。自分の素を出していると、自分に合った人だけが残るのです。


・図々しく生きたほうが絶対に得をする・・「誰もあなたのことなんか気にしてないし、見てないよ」・・仮に目の前にいる人から嫌われたところで、世界で独りぼっちになるわけでもない(p178)


「自分ファースト」だから人の役に立てる

「みんなと一緒」に合わせる日本人の特性は、試験の点数や協調性を重視しすぎる日本の教育が問題であり、時代に合っていないとしています。試験の点数を重視するので、成績が悪い教科を勉強させようとすることも問題です。本来の教育は、その人のよいところを伸ばしていくことであるべきなのです。


「自分ファースト」だから、自分が満たされて、自分の能力を伸ばせるの事実でしょう。その余裕で人の役に立てるような行動が取れるようになるのです。自分の素を出さない日本人だからこそ、「自分ファースト」を意識するべきなのだと思いました。永田さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・イギリス人であろうと中国人であろうと、自分や自分たちを中心にして物事を考えるのは当たり前のことなのです(p5)


・インドでは「お前は人に迷惑をかけて生きているのだから、人のことも許してあげなさい」と教える(p39)


・事業では・・自分のやりたいことを優先するのと同時に、顧客は誰なのかを意識する(p83)


・結果を出そうとすると、人一倍努力が必要です・・しかし、努力は意識してするものではないのです(p91)


▼引用は、この本からです
「激動期でも食っていける 自己チューのすゝめ」永田雅乙
永田雅乙、秀和システム


【私の評価】★★★★☆(81点)


目次

第1章 なぜ自分を中心に置かないのか?
第2章 映画(マイストーリー)の主役になれ
第3章 評価や失敗を気にしている時代ではない
第4章 自分の感情と向き合い、自分に素直になれ
第5章 「自己チュー」が無数の笑顔と幸せをつくる



著者経歴

永田雅乙(ながた まさお)・・・1976年、東京都生まれ。慶應義塾大学卒業。フードビジネスコンサルタント。映画会社「大映」の社長・永田雅一の曽孫(ひまご)として、幼いころより帝王学を授かる。14歳より老舗イタリアンレストランの厨房を含め、さまざまな店に入る。10代で「創作イタリアン」というコンセプトで初の店舗をプロデュースし、大学卒業後フードビジネスコンサルタントとして活躍。〈現場主義〉をモットーに、これまで国内外19か国、累計1万1000店舗以上のプロデュース、コンサルタントを手掛ける。現在、フードビジネス専門コンサルタント会社「ブグラーマネージメント」代表取締役社長兼CEO。


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