「呼吸 こころの平和への旅」プレム・ラワット
2022/12/08公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(81点)
要約と感想レビュー
プレム・ラワットって誰?と手にした一冊です。著者は子どもの頃から、「こころの中にある平和」について語り始めたという。13歳のときにはインドを出発して、講演活動を続け、2016年には50周年記念として世界ツアーを行ったというのです。筋金入りの講演家なのです。
この本では「呼吸」について一貫して話をしています。呼吸しているから自分は生きている。呼吸しているから今がある。呼吸は自然に続いていくということです。このように呼吸に集中することで、自分が生きていることに気づき心が安定し、感謝の気持ちが生まれるのではないでしょうか。
・呼吸が真に贈り物であると理解することは、どれほど大切なことでしょうか?(p1)
「呼吸」に注目するのは、「瞑想」に近いものを感じました。そして「今この瞬間」を大切にする「禅」に近いものを感じました。
著者の「平和」へのプロセスは、世界中の人が、自分の「呼吸」に集中することで、自分が生きていることに感謝し、自分の心のなかの「平和」に気づくことです。プーチンや日本赤軍の構成員のような人の心の中に「平和」が生まれれば、戦争がなくなるということです。
世界のすべての人の心の中を「平和」にすることは「理想」ではありますが、難しいと感じるかもしれません。しかし、私達は「平和」のために祈ることはできるのです。
・平和はあなたの中にあります(p148)
子どもの頃からこうした話を語り続けているということは、奇跡に近いと感じました。
著者は自分の中に友を見つけてください、と話しかけています。自分自身の中に子どものこころを見つけてくださいと、問いかけています。そうすることで、心の中に喜びと平和が生まれるからです。日々の生活を「感謝」の気持ちで暮らすことができれば、世界は平和になるのでしょう。皆さん祈りましょう。
ラワットさん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・未来はあなたの願望であり、過去は記憶です。いまというこの瞬間はほんとうに素晴らしいマジックです(p31)
・いのちの歌が呼吸という楽器で奏でられています(p33)
・100歳まで生きたとしても、人生は36500日です。それほど多くありません(p39)
・最も不足しているのは、感謝です(p88)
・昔、戦の前線を行くのは王様でした・・・でも現在の「王様」は、・・・他の者を戦場に送って、自分がしたくない、危なくて汚い仕事をさせます(p126)
▼引用は、この本からです
プレム・ラワット、サンクチュアリ・パブリッシング
【私の評価】★★★★☆(81点)
目次
第1章 呼吸とは何か
第2章 呼吸のたいせつさ
第3章 呼吸からの平和
著者経歴
プレム・ラワット(Prem Rawat)・・・1957年、インド北部に生まれる。これまで世界250以上の都市で講演を実施。1500万人以上の人々が聴講し、その映像は75カ国語に翻訳されている。2011年、 故郷インド・ビハール州の屋外特設会場で開かれた講演会には、50万人が集った。欧州議会、国連をはじめ、数々の会場やフォーラムに招かれての講演も多く、また、自らの財団を通じて人道的支援活動も積極的に行っている。
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