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「ウイルスに負けない! 免疫力を上げる最強の方法」白澤 卓二

2022/12/07公開 更新
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「ウイルスに負けない! 免疫力を上げる最強の方法」白澤 卓二


【私の評価】★★★☆☆(76点)


要約と感想レビュー

 渡辺徹さんが亡くなったということで、今週は健康関係の本を読んでいます。


 健康の秘訣は免疫力を上げることです。この本を読むと、免疫力を上げるためには、昔から言われていることを注意するしかないようです。つまり、睡眠時間をしっかりとり、食べすぎず、適度な運動をして、きげんよく過ごすということです。


 睡眠時間が6時間以下の人は、7時間を超える人よりもカゼになる確率が4倍以上というデータがあります。1日に12~16時間の食べない時間を設けることが健康長寿につながるというデータもあり、1日3食は食べ過ぎなのでしょう。


・長寿の人はいつもきげんがいい(p212)


 注目すべきは、著者が「小麦は病気をもたらす危険な食べ物」と認識していることでしょう。小麦粉を使ったメニューは血糖値の急上昇を招くのです。するとインスリンが大量に分泌されて、糖を脂肪に変えてくれます。ところがインスリンの調子が悪くなると血糖値が高いままになってしまうのです。


 糖尿病は万病の元ともいわれ、糖尿病になると寿命が10年縮まります。糖尿病にならないためにも、食べすぎない、小麦を減らす、甘いものを減らすことが大事なのです。どうせ食べるなら小麦を使ったうどん、ラーメンよりそばを食べるほうがよいという。


・コロナでは若くても肥満していたり、糖尿病や高血圧などの持病があったりする場合は重症化しやすい(p28)


 人類が小麦を育て、食糧に困らなくなったのは最近のことで、炭水化物食べ過ぎ生活にまだ適応していないということなのでしょう。生活習慣病と言われるように無理をしない範囲で、健康的な生活習慣を作り上げたいものです。


 特に食べる量、食べる時間は毎日同じですので、食習慣を変えつつ、運動習慣を考えるとよいのでしょう。白澤さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・地中海食が生活習慣病や認知症を予防する食事である・・・オリーブオイルを多用(p168)


・歯間ブラシやデンタルフロスも使おう(p199)


・1分間の階段アップダウンでもOK(p211)


▼引用は、この本からです
「ウイルスに負けない! 免疫力を上げる最強の方法」白澤 卓二
白澤 卓二、ぱる出版


【私の評価】★★★☆☆(76点)


目次

1 コロナ禍で明らかになった"免疫力・新常識"Q&A
2 免疫力が上がればこんなイイコトが起こる!
3 免疫システムを知って免疫力を味方につける!
4 免疫力を下げる"高血糖"と"炎症"
5 ひとつでも多く実践しよう 免疫力を高める食べ物・食べ方
6 これさえ守ればOK 免疫力を高める5つの生活習慣



著者経歴

 白澤卓二(しらさわ たくじ)・・・医学博士。白澤抗加齢医学研究所所長。お茶の水健康長寿クリニック院長。1958年、神奈川県生まれ。1982年、千葉大学医学部卒業。1990年、同大学大学院医学研究科博士課程修了。東京都老人総合研究所病理部門研究員、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーなどを経て、2007年より2015年まで順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授を務めた。専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学など。日本ファンクショナルダイエット協会理事長、米国ミシガン大学医学部神経学客員教授なども務める。


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