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「健康マニア、何が楽しい 体にいいことばかりやってて疲れない?」新見 正則

2022/12/06公開 更新
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「健康マニア、何が楽しい 体にいいことばかりやってて疲れない?」新見 正則


【私の評価】★★★★★(92点)


要約と感想レビュー

 人生は楽しんだ人の勝ち、楽しめなかった人が負けと教えてくれる一冊です。体に悪いといわれているものでも、おいしければ食べればいい、タバコも吸いたければマイナス効果を納得していれば吸えばいいのです。最近、渡辺徹が亡くなりましたが、好きなものを食って糖尿病となり、61歳で亡くなりました。本人からすれば、やりたいことをやり切った良い人生だったのかもしれないのです。


 タバコが体に悪いのは当たり前ですが、清涼飲料水も砂糖が大量に入っています。アルコールも飲めば飲むほど体に悪いことは、間違いないのです。著者は冬山登山と同じで、リスクを承知で楽しむなら飲めばいいということです。


・目指すのは長生きするではなく、・・死ぬまで現役で、毎日を楽しむこと(p27)


 医療業界の内輪話がおもしろい。例えば血圧も正常値とされる基準がどんどん低くなっていますが、これは製薬メーカーの見えない強制力によるものだという。特にお年寄りは、血圧が上がるのは当たり前。血圧もコレステロール値も少し高いほうが元気なのです。血圧を下げても、健康状態はあまり変わらないとしつつ、そうしたデータは医療業界の誰も得しないので広まらないという。


 また、人間ドックも商売だからもともと判定基準が辛めに設定されているので、結果に一喜一憂するのは意味がないとしています。例えば、肥満の指標であるBMI値は、日本では25以上が肥満とされていますが、男性でいちばん長生きする人のBMI値は26というデータがあるのです。


・人間ドックの担当医は基本的に、ケチをつけるのが仕事・・・判定する基準がもともと辛めに設定されているのです(p59)


 現代医療はグレーゾーンが大きく、健康にいいというデータがないものが多いという。薬を飲みすぎて病気になってしまう人もいるわけです。その一方で、余命半年と言われた人が奇跡的に回復することもあるのです。だから、がんの人に運動しろ、温かいものを食べろ、漢方を飲め、そして希望を持てと話しているという。


 医療業界の本音をぶっちゃけた一冊でした。テレビにしろ病院にしろ製薬会社にしろ金儲けを目的とした民間企業なのですから、その言葉の裏にあるものを見る必要があるのでしょう。とりあえず、炭水化物と甘いものを減らしていきたいと思いました。 新見さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・健康番組・・・バラエティ番組にすぎないというのに・・病気に関する情報を、簡単にすべて信用してしまう人が結構います(p50)


・「バランスよく食べろ」「ストレスを減らせ」・・「生水に気をつけろ」「早寝早起きをしろ」・・正しいから世間に教訓として居残り続けている(p55)


・薬を飲むかやめるか迷うような場面になったら、まずやめるほうを選択するべき(p139)


・医師ではなく看護婦に意見を聞いてみる・・・医師がいないところでこっそり訊ねることですね(p195)


・医療は運と縁・・・いい病院の中にも悪い先生はいるし、評判の悪い病院にもいい先生はいる(p198)


▼引用は、この本からです
「健康マニア、何が楽しい 体にいいことばかりやってて疲れない?」新見 正則
新見 正則、集英社


【私の評価】★★★★★(92点)


目次

第1章 日常・健康・環境編
第2章 病気・薬・治療編
第3章 老い・認知症・お迎え編
第4章 医者・医療・漢方編
2018年夏~あとがきにかえて



著者紹介

 新見正則(にいみ まさのり)・・・1959年生まれ。医学博士。慶應義塾大学医学部卒業、英国オックスフォード大学医学部博士課程留学。移植免疫学でDoctor of Philosophy(DPhil)取得。現・帝京大学医学部外科准教授、愛誠病院漢方外来統括医師。アメリカ外科学会フェロー(FACS)、日本外科学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本脈管学会専門医など。外科医で漢方医でもあり、イグ・ノーベル賞を受賞したサイエンティスト、健康と医療のプラットフォーム屋(Medical Platformer)としても活動


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