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「自分で「始めた」女たち 「好き」を仕事にするための最良のアドバイス&インスピレーション」グレース・ボニー

2022/10/31公開 更新
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「自分で「始めた」女たち 「好き」を仕事にするための最良のアドバイス&インスピレーション」グレース・ボニー


【私の評価】★★★☆☆(70点)


要約と感想レビュー

 デザイナー、ミュージシャン、イラストレーター、モデル、陶芸家、料理研究家などと芸術家のような職業が多いな!と思いながら読んでいくと、著者が女性「クリエイター」に聞き取ったQ&A集でした。日本ではあまりクリエイターというと注目されていないように感じますが、欧米では一つの専門職として確立されているのでしょう。


 もちろん欧米であっても、起業にはリスクが伴います。自分の実力しだいだし、自分をSNSで発信し、営業して発注者を探すのも自分なのです。そしていある程度、仕事が廻るようになれば、自分の不得意な分野は専門家に任せる段階に進みます。そうすると人間関係も複雑になってくるし、仕事のプレッシャーも高くなってくるわけで、その仕事に本物の情熱がなければ耐えられないという雰囲気が伝わってきました。


・ビジネスを始める前に考えておくべきことトップ3は?(ジャスティナ・ブレイクニー)
 1)安定を求めているなら、起業はお勧めしない。
 2)物事を動かすには、仕事へのとてつもない情熱と本気の愛情が必要
 3)自分のビジネスの理想像を明確に思い描き、それにふさわしいふるまいをする(p131)

 読んでいて思ったのは、112人ものインタビューなので、個人事業主として活動している人と、組織の経営者として活動している人にわかれるということです。インタビューを受けている起業家のビジネスの成長段階が違うからでしょう。


 ある人は、とにかく行動せよ。自分の感覚を否定せずに、思ったことをやってみろ、と一歩踏み出すことを推奨しています。そして次の段階に進むと、嫌な人とは付き合わない。性格の悪い人間はチームに入れない。こうした人間関係に関するアドバイスに移っていくのです。


 そして更に組織が大きくなっていけば、仕事を細分化して責任者に仕事を任せていくことになります。ここまで来ると起業家というより、組織を設計し動かしていく企業家になっていくわけです。


・起業する前に考えておくべきことは?(メアリー・ゴーイング)
 人はよく好きなことを仕事にしようとする・・・でも経営者になるのは、パイを焼く人、家具をつくる人、服をデザインする人になるのとは違う。「起業家」という職業に就くのです。ビジネスが好きでなければその仕事を好きにはなれません(p97)


 日本のクリエイターもあと10年もすれば、この本のように多くの人が活躍する業界に育っているのではないか、と思いました。それはインターネットの発達によって、だれもが情報発信できるようになり、自分の個性を売ることができる時代だからです。


 そのためにも日本の経済活動がクリエイターを育てられるだけの余裕と資金力を持っていなくてはならないので、今後の日本の発展に期待したいものです。ボニーさん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・あなたにとって成功とは?(リンダ・ロダン)
 成功とは、自分がやっていることに情熱を感じられること(p35)


・あなたのモットーは?(ゴーリ・ナンダ)
 ナイキの「Just do it.」(とにかく行動せよ)まったくそのとおり。親友には笑われるけど、行動しないで終わる人をたくさん見ているから、よく口にするの(p93)


・ビジネスを始める前に考えておくべきことトップ3は?(プリティ・ケミストリー)
 1)収入源が別にあるか。資金調達先、仕事上のパートナー、副業など
 2)ほかに得意だったり楽しめたりして、仕事にして満足できることはないか・・
 3)夢を実現するために誕生会や結婚式に欠席したり、休暇をつぶしたりする覚悟があるか(p29)


・自分でビジネスを始めて得た最大の教訓は?(シェリル・デイ)
 本当の自分であること。成功するためには自分を変えなきゃなんて思わないこと。(p54)


・自分でビジネスを始めて得た最大の教訓は?(ホーピー&リリー・ストックマン)
 リリー:他人の歓心を買うことなんか忘れろってこと。私はこれで何年も苦しんできた(p183)


・クリエイティブ系のビジネスを始める人に勧めたい備えは?(ジェネヴィーヴ・ゴーダー)
 1)ソーシャルメディアを使いこなす・・
 2)嫌なやつとは付き合わない。仕事相手や採用するスタッフから性格の悪い人は排除する・・
 3)旅をして充電する(p61)


・1日の良いスタートを切るために、朝いちばんにすることは?(カレン・ヤング)
 去年一年間、感謝リストをつけてみた。毎日、前の日に自分が達成したり体験したりした中で感謝していることを3つ考えるの(p79)


・ミスから学んで成功につながったことはある?(ニッキ・ジョバンニ)
 ミスは人生の一部よ。人生を構成する礎、踏み台、新しいことを学ぶ手段(p155)


▼引用は、この本からです
「自分で「始めた」女たち 「好き」を仕事にするための最良のアドバイス&インスピレーション」グレース・ボニー
グレース・ボニー、海と月社


【私の評価】★★★☆☆(70点)


目次

ダニエル・コールディング
タニア・アギニガ
マヤ&テタ・ゴルゴーニ
タヴィ・ゲヴィンソン
ミシェル・クアン
プリーティ・ミストリー
ジョディ・パターソン
リンダ・ロダン
セルマ・ゴールデン
サイ・ラウズ他



著者紹介

 グレース・ボニー(Grace Bonney)・・・雑誌編集者を経て、2004年にクリエイター向けのウェブサイトDesign*Spongeを開設。現在では、日に150万人以上もの読者が訪れる。また、クリエイター向けの無料ビジネスコラムを執筆、週刊ラジオ番組のホストも務める。新進気鋭のデザイナーのための奨学金も運営中。初めての著書『世界の楽しいインテリア』(エクスナレッジ)は全米ベストセラーになった。パートナーの女性、3匹のペットとともに、ニューヨークのハドソンバレー在住。


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