「自信スイッチ 10歳からはじめるポジティブ習慣39」中島 輝
2022/09/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(82点)
要約と感想レビュー
寝る前に三つ「今日のいいこと」を紙に書く
小学生向けのポジティブ思考を教える一冊です。小学生にどうやって自己肯定感を持つことと、主体的に行動することを教えるのでしょうか。
著者が提案しているのは、毎日ねる前に三つ「今日のいいこと」を紙に書いてみたり、未来のワクワクリストを書いてみることです。そして「小さなこと」からはじめてみてみる。小さいから続くのです。成功のコツは、小さな成功を積み重ねることなのです。
また、失敗してしまったら、くやしい気持ちや悲しい気持ちを紙に書いて、ゴミ箱に捨ててしまう。「そういうこともあるよね」「ま、いいか!」と気持ちを切り替えるのも効果的です。
・「失敗したらイヤだなあ」と思ってしまったら、その場で「ちがうちがう、成功したらうれしいな!」(p28)
叱られたら「劇にして振り返ってみる」
この本の途中で、両親や先生に叱られたら、「劇(ドラマ)にして振り返ってみる」という項目がありました。第三者の視点で、叱った先生と叱られた自分を演劇を見るように観察すると落ち着いて考えられるというのです。小学生にそれを要求するのは、超レベル高すぎだろ、と驚愕しました。
先生に叱られた子どもが、「先生も今日は機嫌が悪かったのは、家で何かあったのかも」とか「先生は自分のことを心配して言ってくれたんだ」などと考えていることを想像すると、レベルの高さに恐怖を覚えました。「先生はまだアンガーマネジメントを学んでないだな」なんて考える小学生が作られてしまうのかもしれません!
・先生にしかられたらものに置きかえて劇にしてみる・・・しかったのは、自分のことを心配してくれたからだ」といったことに気づけるかもしれません(p30)
自己肯定感を高める
あまり自己肯定感が高すぎて、失敗したときに反省せず、また失敗する人もいます。一方で、自己肯定感がなくて何も主体的に行動できない人もいます。日本の子どもたちを調査した結果、100人のなかで自分に「いいね!」といえるのは、たった10人ほどしかおらず、諸外国に比べると自己肯定感が低いらしいのです。だとすれば、この本で日本の子どもたちの9割を救えるのでしょう。
子どもだけでなく大人にも適用できる内容となっていました。これくらい簡単に書いてもらったほうが忙しい社会人にもうれしいのではないでしょうか。簡単に読めるので★4としました。中島さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・「自分の自己肯定感は低いんだ」と知ることが、自己肯定感を高めるための第一歩(p21)
・大谷翔平選手・・・ゴミ拾い・・いいことをすると、自分にもいいことが起こる(p34)
・「好きなものだけ時間」をつくる(p41)
・大切なのは、「あきらめない力」と「やりぬく力」を手に入れることです(p23)
【私の評価】★★★★☆(82点)
目次
はじめに―「自信」とは、自分に「いいね」といえること
1章 自信はなにからできている?
2章 習慣スイッチ―毎日の行動で「考え方のクセ」をつくろう
3章 特別スイッチ―「気持ち」や「なりたい自分」に合わせて取り入れよう
4章 魔法スイッチ―つらいときの、おまじない
おわりに―『ウサギとカメ』のカメになろう
著者経歴
中島輝(なかしま てる)・・・心理カウンセラー、自己肯定感の第一人者。「自己肯定感アカデミー」代表、「トリエ」代表。心理学、脳科学、NLPなどの手法を用い、独自のコーチングメソッドを開発。Jリーガー、上場企業の経営者など1万5000名以上のメンターを務める。現在は「自己肯定感の重要性をすべての人に伝え、自立した生き方を推奨する」ことを掲げ、「肯定心理学協会」や新しい生き方を探求する「輝塾」の運営のほか、中島流メンタル・メソッドを広く知ってもらうための「自己肯定感カウンセラー講座」「自己肯定感ノート講座」「自己肯定感コーチング講座」などを主催する。
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