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「99%失敗しない 新規事業の創り方」松本剛徹, 小島幹登

本のソムリエ 2022/07/13メルマガ登録
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「99%失敗しない 新規事業の創り方」松本剛徹, 小島幹登


【私の評価】★★★★★(93点)


要約と感想レビュー

 数十件もの新規事業を立ち上げてきたという著者の教えるアイデア発想プロセスと事業立ち上げノウハウを、教えてもらいましょう。


 まず、新規事業のネタはユーザーの不平不満を知ることから始めます。不平不満は「不満買取センター」から買ってもいいし、ネット上のレビューやQ&Aサイトを眺めていてもわかります。ユーザーがどんなことで悩んでいるのか、徹底的に調査することが大切です。


 また、著者のように業界外から参入する場合には、その業界で働いている人の話を聞くことも効果的です。有料のスポットコンサルサービス「ビザスク」を使えば、1時間1万円程度で、専門家から話が聞けるのです。1時間3万円も出すと部長クラスの方の話を聞けることもあるようです。


 このように業界の現状とユーザーの不満を把握することができたら、次のステップはその業界の会社やユーザーの課題を解決して対価をもらえるようなアイデアを考えることになります。


・業界で働いている人に話を聞く・・・有料のスポットコンサルサービス「ビザスク」(p28)


 新規参入アイデアを考えるコツは、1ひねりすることです。真正面から参入しても競合が多くてまず勝つことはできません。ちょっとプラスアルファを考えるのです。ひねり方としてこの本で紹介しているのは、逆張り、掛け算、モノマネです。


 逆張りの例としては、ダイエットが主流なら太りたい人をターゲットにする。高血圧対策が主流なら、低血圧商品を出す。主流と反対を狙うパターンです。掛け算の例としては、居酒屋と英会話を掛け算できないか。美容によいタバコは作れないか、などと考えるのです。モノマネの例としては、ライザップの安価版ができないか、外国語、テニスで似たサービスができないか考えてみましょう。


・常識を覆す企画とコンセプトを考える・・・授業をしない塾(p73)


 本書の内容はマーケティングリサーチ調査でやっていることと同じかもしれませんが、ネットの時代だから、個人でもここまでできるのだな、と感嘆しました。調査はだれにでもできるものですから、やはりアイデアを考え、選別するセンスがカギではないかと思いました。そしてテストマーケティングするために、プロを巻き込んで商品化するまでにも壁があるはずです。


 新規事業立ち上げを実践してきた著者らしいわかりやすい一冊でした。この本を読んだからといって、同じように新規事業を立ち上げできるとは思いませんが、プロセスと考え方は参考となるでしょう。本の評価としては星5とします。松本さん, 小島さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・アマゾンレビュー・・星1つのレビューを重点的にチェック(p17)


・気になったキーワードを、Q&Aサイトで深掘りチェックする(p24)


・活用したいのがグーグルの「キーワードプランナー」・・・入札単価が高ければ競合た多く(市場が成熟)、低ければ競合が少ない(市場が成長していない、あるいはない)(p40)


・無料サービス・・・課金率や購入率がビジネス成功の鍵を握っています(p103)


・その道のプロと組む・・・「取材させてくだだい」と申し込むこと(p127)


・テストマーケティング・・・コンセプト・価格・・・顧客を満足させられているかどうか(p162)


▼引用は、この本からです
「99%失敗しない 新規事業の創り方」松本剛徹, 小島幹登
松本剛徹, 小島幹登、ぱる出版


【私の評価】★★★★★(93点)


目次

第1章 ビジネスチャンスを発掘する
第2章 ビジネスアイデアを磨く
第3章 ビジネスコンセプトを設計する
第4章 ビジネスモデルを構築する
第5章 新規事業のための資金調達をする
第6章 テストマーケティングを実施する



著者紹介

 松本 剛徹(まつもと たかのり)・・・株式会社リアルプロモーション代表取締役。1985年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、新卒で富士通株式会社に入社し、その後に株式会社DeNA に転職してモバイルマーケティングに従事。2011年に株式会社リアルネットを創業。2014年には化粧品通販事業を展開して、事業を拡大していき年商10億円、利益1 億円にまで成長させ、20代経営者 のベストベンチャー30に選出される。2019年10月に大手企業に会社売却。全10事業を多角的に展開し、経営する会社の年商規模は30億円超。事業売却、事業譲渡や会社売却も経験してきた。


 小島 幹登(こじま みきと)・・・株式会社リアルプロモーション取締役/株式会社イーメディック代表取締役。1975年生まれ。30社以上の複数事業のオーナー経営者であり、連続起業家。化粧品通販(年商10?20億円を3社、内2社は2019年、2020年に会社売却)、健康食品通販、医薬品通販、美容クリニック(年商8億円で、2019年に大手病院グループに売却)、メディア事業(2015年に会社売却)、歯科クリニック(事業譲渡)、泌尿器科クリニック(全国6医院まで拡大し事業譲渡)、瞬読事業(速読教室。書籍は3冊で18万部)、株式投資とFXの投資家向け情報提供サービス(のべ会員約3000名)、不登校支援スクール、室内ゴルフレッスン事業、結婚相談所、ストレッチ専門店、メンズ美容専門店、医療人材専門の人材紹介業、ビジネスセミナーのプロデュースなど、多数の事業を展開。


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