人生を変えるほど感動する本を紹介するサイトです
本ナビ > 書評一覧 >

「50代からでも遅くはない! サラリーマンからのシニア起業術」上水樽 文明

2022/06/13公開 更新
本のソムリエ
本のソムリエ メルマガ登録[PR]

「50代からでも遅くはない! サラリーマンからのシニア起業術」上水樽 文明


【私の評価】★★★★☆(85点)


要約と感想レビュー

著者は55歳で京セラを退職して、京セラ時代に関わったジュエリー販売で独立・起業しました。その目的は、鹿児島の親の介護のために東京で20日、鹿児島で10日の二重生活をして、80歳まで働きながら、介護を両立しようと考えたのです。会社員の立場なら月2日くらい鹿児島に帰省するのが精一杯です。自営業なら毎週帰省できるのではないかと考えたわけです。


仕事もあくまで経験のあるジュエリー販売に絞り込んでいます。だいだい結果が見える手堅い商売を心がけているようでした。当たり前のことですが独立・起業すれば自分の裁量ですべてを決めることができますが、自分の人間力が試されるということでもあり、その結果を受けとることとなります。厳しく感じるのか、ワクワクするのかその人の受け止めとなるのでしょう。


・最初は会社員時代に成功したことだけを応用して横展開(p51)


著者の場合は、自営業が合っていたようです。会社員の場合には、上司と部下の立場で仕事をすることになり、どうしても人間関係を意識することになります。一方、独立起業すれば、すべて自分の裁量で決めることができるので、著者はストレスなく楽しく仕事ができるようになったというのです。


さらに会社員が組織の中でありがちなネガティブな人と無理してお付き合いする必要もない。独立してポジティブな経営者とのお付き合いが、著者にとっては大きなメリットに感じたというのです。自分ですべて決めて実行するのですから、夜、ベッドに入ってワクワクして眠れないことさえあるという。著者は起業が合っていたようです。


・起業してのメリットは、会社員時代のようにネガティブな人と無理してお付き合いする必要がないことです(p131)


大きく稼ぐというよりも70歳まで稼ぐという視点で、著者のように会社員時代に成果を出してきたことで起業するというのは、リスクが比較的小さいのだろうと感じました。すべて自己責任でやる仕事をワクワクできる人には、50代からも起業という選択がありえるのでしょう。私も50代ですので、参考にさせていただきたいと思いました。


ただし、独立してうまくいっても調子に乗らないことが大事だそうです。つまり、持ちなれない大金を持つと、高級車を乗り回したり、毎日のように豪遊したりする人がいますが、そういう人は駄目になるのです。上水樽さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・「平」で終わる人は好きなように振る舞う、「部長」で終わる人は上下関係で態度を変える、「役員」まで昇る人は腰が低く懐が深い(p50)


・ポジティブに生きる方々の出会いを特に大切にする(p131)


・お客様目線のニーズを大切にする(p74)


▼引用は、この本からです
「50代からでも遅くはない! サラリーマンからのシニア起業術」上水樽 文明
上水樽 文明、セルバ出版


【私の評価】★★★★☆(85点)


目次

第1章 シニア起業の種火となった会社員時代の学び
第2章 55歳からでも起業はできる?
第3章 事業はテーマ選びよりも「できること、好きなこと、やりたいこと重視」がいい
第4章 起業までの下準備は人脈づくりと営業ノウハウづくり
第5章 起業後に実践した10の行動
第6章 事業を継続させるためのお金の回し方の秘訣(小売業の場合)
第7章 シニア起業者としてサラリーマンの皆様にお伝えしたいこと



著者経歴

上水樽文明(うえみずたる ふみあき)・・・鹿児島県出身。合同会社オフィスTARU代表社員。1982年3月、京都外国語大学外国語学部英米語学科卒業。京セラ株式会社入社。以来33年間、主に宝飾応用商品事業部に在籍。東京外商営業責任者、クレサンベール銀座店店長、新陶芸営業部責任者等に携わる。2014年6月、55歳を機に京セラ株式会社退職。2015年4月、東京銀座を拠点に合同会社オフィスTARUを設立。ジュエリー・生活雑貨の企画及び販売、イベント&催事の企画運営を開始。所属団体他:東京商工会議所、京橋法人会、佐倉中央ロータリークラブ、京セラ敬愛会、東京ブランドアクションパートナー


この記事が参考になったと思った方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
 にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

ブログランキングにほんブログ村


メルマガ[1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』]
3万人が読んでいる定番書評メルマガです。
>>バックナンバー
登録無料
 

<< 前の記事 | 次の記事 >>

この記事が気に入ったらいいね!

この記事が気に入ったらシェアをお願いします

この著者の本


コメントする


同じカテゴリーの書籍: