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「オンラインでの「伝え方」ココが違います!」矢野香

2020/11/27公開 更新
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「オンラインでの「伝え方」ココが違います!」矢野香


【私の評価】★★★☆☆(76点)


要約と感想レビュー


レンズを見て表情はオーバーにする

コロナ禍でオンライン会議が増えました。元NHKアナウンサーから、オンラインでの会議の作法を教えてもらいましょう。まず押さえたいのはオンライン会議に参加するときの基本です。


レンズを見る。表情はオーバーにする。背景も工夫する。笑うときは、しっかり笑う。当たり前のようなことですが、オンライン初心者にはこうした本を読まないと気づかないことがあるかもしれません。


自分の上半身を台形になるように・・・台形バスト・ショットにする(p76)

事前の役割分担が大切

さらに主催者となれば、オンライン会議やセミナーを失敗なく取り仕切りたいでしょう。画像をどこまで使うのか。問題があった場合、誰が対応するのか。チャットをどう使うのか。担当者との連絡をどう取るのか。主催者ともなれば、こうした本で問題となりそうな点への準備や担当者間での役割分担など、事前に詰めておきたいものです。


そして参加者に事前に、質問がある場合や、なにか不具合などがあった場合は、チャットに書き込んでください。事務局担当の○○がチャットを確認しています。全員ではなく、○○のみにチャットをいただけますかなどと周知しておくのです。


主催者が最初に示すべき3つのこと・・・1声出し、2ルール、3目的とアジェンダ(p166)

オンラインが基本

主催者の場合は、事務局担当者だけで別のオンラインをつなぐと進行がスムーズに行くなど、オンライン会議を何回か経験すればわかってくることかもしれませんが、オンライン会議、セミナーの基本を学ぶためにも読んでおくべき本だと思いました。


時代が急にオンラインになってしまい、ネット環境が整備されて本当に良い時代になりました。私たちはそうしたオンライン環境に慣れていく必要があるのでしょう。慣れていない人におすすめの一冊です。矢野さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・オンラインで話に割り込みたいときは、まず手を挙げ意思表示する。その後に「あのー」と声を出す「アクション・ファースト」が正解です(p8)


・表やグラフは結論から話さない・・・最初に、聞き手が知りたいことは、そのデータが何を示しているのかや、その表やグラフ軸の説明など概要についてです(p153)


・たまには音声のみにする・・・映像が映っている間ずっと、映っている人は緊張状態なのです。それでは、疲れてしまいますね(p95)


▼引用は、この本からです
「オンラインでの「伝え方」ココが違います!」矢野香
矢野香、すばる舎


【私の評価】★★★☆☆(76点)


目次


1章 「伝え方の違い」をチェック! オンラインでは、ココが違う!
2章 「初歩の間違い」を正す! オンラインでの「3つの原則」
3章 ダンゼン生産性が上がる 「映像ありき」は間違いです!
4章 まずはココから! 信頼される人は「この準備」を欠かさない
5章 「言葉遣い」から「所作」まで 「わかりやすい伝え方」のキホン
6章 主催者になったら ミーティング・会議は短い時間で!
7章 リーダーシップもシフトする リーダーの伝え方「8つのポイント」



著者経歴


矢野香 (やの かおり)・・・スピーチコンサルタント。国立大学法人長崎大学准教授。専門は、心理学・コミュニケーション論。NHKでのキャスター歴17年。NHK在局中からスピーチ研究に取り組み、博士号取得。大学教員として研究をつづけながら、「信頼を勝ち取る正統派スピーチ」を伝授。受講者にはプロの話し手も多数。政治家の演説、大手企業の株主総会、著者の講演・セミナー、教員の講義、学生の就職面接などオンラインでのコミュニケーションを指導。


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