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「伝わるスイッチ 少ない言葉+ていねい+正しそうでOK!」深沢真太郎

2020/02/05公開 更新
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【私の評価】★★★☆☆(78点)


要約と感想レビュー

ていねいに正しそうなことを言う

著者はビジネス数学の研修講師として、リピート率100%の分かりやすい研修で有名だという。著者が研修で気をつけていることは「少ない言葉」で「ていねい」に「正しそう」なことを言うことです。相手が自分の話を聞いたときに「わかりやすい」「なるほど」と思ってくれるのかどうかを考えているのです。


あなたの伝える内容が「正しい」かどうかは重要ではありません。世の中には、ロジカルに"わかる"人と、イメージで"わかる"人がいるわけで、そうした人たちに「正しそう」に聞こえるのかということが重要なのです。


私がしていることは、「理解」と「納得」をあたえていること・・実はそのために私が気をつけていることはたったの3つしかありません。「少ない言葉」「ていねい」「正しそう」(p12)

最初に話の前提・背景を説明する

私も注意したいなと思った点は、最初に話の前提・背景を説明することです。つまり、どれくらい重要なのか、どうしてこうなったのか、前提・背景を説明するのです。すべての人が前提を知らないとすれば、知らない人のために丁寧に前提を説明すべきなのでしょう。


仮に、ほとんどの人が背景を知っていたとしても「丁寧な人だな」という印象を与えることができるのですから、やらない手はないのです。


例えば、こんなかんじです。「概要を説明します。皆さんはそれに対する意見をまとめてください」などとして欲しい行為を聞き手に伝えたり、「この言葉の定義は〇〇です。」と前提を説明するのです。


重要な会議やプレゼンの冒頭などでは、必ず前提の確認から入りましょう・・・開始1分間で、前提の確認をする(p57)

相手に理解されてはじめて有効

著者は講師の仕事をしているときは、「ちょっと丁寧すぎません?」と突っ込まれるくらい丁寧に話すという。説明とは相手に理解されてはじめて有効になるものですので、最悪を想定して「ていねい」に説明すべきなのでしょう。


「ていねい」ということは実は奥が深いのかもしれないと思いました。 深沢さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・精神論を「数学的」に伝える・・・「コツコツ積み重ねが大事。8%増が5回続けば50%増ですから(p174)


・「パーフェクトを100としたら、自己評価はどれくらい?」(p138)


・「"やる気"と"うんこ"は同じ。体内にないものは出ませんよね」(p98)



深沢真太郎、大和書房


【私の評価】★★★☆☆(78点)


目次

伝わるスイッチ 理論編
伝わるスイッチ 実践編



著者経歴

深沢真太郎(ふかさわ しんたろう)・・・ビジネス数学教育家。「ビジネス数学」を提唱し、述べ1万人以上を指導してきた教育の第一人者。日本大学大学院総合基礎科学研究科修了。理学修士(数学)。予備校講師から外資系企業の管理職などを経てビジネス研修講師として独立。2018年に「ビジネス数学インストラクター制度」を立ち上げ、指導者育成にも従事している。


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