「陰山手帳2020(1月始まり版)」陰山 英男
2019/11/04公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(80点)
要約と感想レビュー
「百ます計算」で有名な陰山先生の手帳です。陰山先生のメソッドは、正しい生活習慣と反復練習で人の能力を高めるものです。陰山メソッドが右ページの上部に陰山コラムとして書かれてあり、一冊の本とも言える内容となっています。
例えば、子どもには「音読」させるとよい。きちんと発音・発声させることが重要と書いてあります。自信を持って伝わりやすく発言できるようになるというのです。また、「たったこれだけプリント」という教材をつくって、繰り返しやらせることで、2か月で1年分の学習が終了するという。本当なのでしょうか。
・「早寝・早起き・朝ごはん」を大切にすると、パフォーマンスの向上に結びつく。重要なのは「朝の使い方」である(12月23日~12月29日)
面白いのは、教育改革をしようとしてなかなか実現できなかった陰山先生の学びがあることです。大きな改革をやろうとしても、周囲に反対されて潰されるだけ。まず、小さい成功を積み上げよう!と自戒しているところは、悔しい体験が身に染みているのでしょう。
それでもやり続けていれば、小さい成功からここまでくるという実績を作られているのです。そのためにも大切なのは「生活習慣」であり、特に食事と睡眠を改善すると、成果が上がりやすくなるのです。
・いきなり大きなことをやろうとしても、反対され、つぶされてしまう。大切なのは、まず小さくても目に見える成果を出すことだ(6月1日~6月7日)
私の手帳はフランクリン・プランナーですが、手帳が人生を計画するツールであることに変わりはありません。過去の手帳を読み返しながら、紙の手帳に自分の気持ちを書きながら、将来をデザインするのです。
著者も使い終わった手帳は捨てずに、ことあるごとに「去年の今頃は何をしていたのか」と振り返るという。ヒントは過去にあるのです。過去の振り返り、計画を立てるにはやはり紙の手帳がいいですね。陰山さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・人生がうまくいかないときほど日記を書くと効果的だ・・・紙に書いてみると、意外と「しょうもないことで悩んでいるな」ということに気が付く(3月9日~3月15日)
・すでにコンプレックスを持ってしまった人間を伸ばすにはどうすればいいか。有効なのは、難しいことだが「悔しさ」を持たせることだ・・へたに受け入れ、他者への責任転嫁を認めてしまうと抜け出せなくなる。今の自分を悔しいと思わせ、克服の方法を示すことである(10月19日~10月25日)
・子どもの吸収力はすさまじい。「子どもはそう簡単に伸びない」と思うのは、子どもを伸ばす方法を知らないからだ(10月26日~11月1日)
ダイヤモンド社
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【私の評価】★★★★☆(80点)
目次
年間カレンダーページ
月間カレンダーページ
プロジェクト管理ページ
週間予定ページ
キャッシュフロー管理表
1行日記
10大ニュース
大きな目標を達成できる3年計画
著者経歴
蔭山英男(かげやま ひでお)・・・ 1958年兵庫県生まれ。岡山大学法学部卒。小学校教員として百ます計算や漢字練習の反復練習を続け、基礎学力の向上に取り組む。2003年に広島県尾道市律土堂小学校の校長に就任。2005年治より中央教育審議会委員を務める。2006年4月より立命館大学教授(立命館小学校副校長を兼務)。2006年10月、教育再生会議委員を経て2008年10月より大阪府教育委員会委員に就任。
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