「ハッキリ言わせていただきます! 黙って見過ごすわけにはいかない日本の問題 」前川 喜平 谷口 真由美

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ハッキリ言わせていただきます! 黙って見過ごすわけにはいかない日本の問題 (単行本)

【私の評価】★★☆☆☆(65点)


■日本政府とアメリカの批判ばかり報道し、
 南シナ海、東シナ海への中国軍の進出については
 まったく報じないサンデーモーニングに出演する
 谷口真由美さんを知るために手にした一冊です。


 対談相手が出会い系バーで
 女性の貧困調査を行っていた前川喜平氏ということで
 内容はだいたい想像できましたがが、
 期待を裏切らない内容でした。


 そもそも前川喜平氏は元文部科学省事務次官ですから、
 文句を言うなら事務次官の時に対応するべきで
 組織人としては全くの失格でしょう。


・前川・・2019年の4月から中学校で使われる
 日本会議系の教科書には、
 幾つかの問題のある教材が入っているんですけど、
 そのうちひとつは残業に関するものなんです・・・
 忙しいのは自分だけではないと気づき、
 食事の後は自分も友人も会社に戻って
 仕事をしたという話なんですねどね、・・
 残業のススメなんですよ
 谷口 最低ですね(p111)


■また、加計学園の獣医学部の問題も
 文部科学省が設置を門前払いしていたのを
 関係者が10年以上の時間をかけて
 やっと1校設置することができたのです。


 それに対して「勝手に決めるな」と発言するとは、
 文部科学省が「勝手に決めていた」のであって
 天下りもできなくなり、文部科学省として
 とんでもないことだと思いますが、
 本を読んでいる人を舐めているとしか
 言いようがありません。


・前川 決められない政治、
 なんて言われることもあるけれど、
 勝手に決めるなよ、と。
 どんどん決められる政治も逆に怖い(p36)


■不思議なのは日本会議を
 特に意識しているところでしょう。


 左翼の後ろには中国、韓国がいる。
 同じように右翼の後ろには日本会議がいる、
 などと考えているのでしょうか?


 谷口さんの発言を見ると
 マスコミや活動家を使った一連の工作活動が
 うまくいかないことに
 苛立っているように感じます。


・谷口・・安保法制、共謀罪、選挙、モリカケ問題、
 大阪都構造、沖縄米軍基地問題、などなど、
 みんな食い止めるために頑張った。
 だけど思うようにいかない。
 結局、安倍一党は継続され、
 ますますやりたい放題(p210)


■こういう人たちの発言の特徴は、
 そのまま逆にすると良いということです。


 「勝手に決めるな!」と言うのは、
 これまで自分が勝手に決めていたのが
 否定されて切れているだけ。


 「安倍政権は極右だ!」と言うのは
 自分が極左で、工作活動がうまくいかず
 切れているだけ。


 「メディアと教育が支配されたら洗脳される」は
 今までメディアと教育を支配していたのに、
 うまくいかなくなってきたということなのです。


 語るに落ちましたね。


 前川、谷口さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・谷口 意見表明の権利を大人も行使できない社会。
 公務員である前に人間だから、自分がどんな政治的
 信条を抱いていようと勝手なわけじゃないですか。
 それこそ参政権だし、放っておいてくれよと思いますね(p56)


・授業や部活動を地元の人たちに
 手伝ってもらう・・・
 谷口・・でもそんなになったら、
 日本会議系とかが集団で道徳の授業に
 行きよるんやろうな。お金にものを言わせて。
 前川 そっちのほうが危ない(p157)


・前川 与謝野大臣は村山総理から密命を帯びていたと、
 後で言っておられました。文部省と日教組は、
 ずっと対決状態で話し合う余地もない関係でしたからね。
 それを話し合いができる関係にしてくれ、
 と頼まれたわけです・・・
 また、日教組を敵視し始めた。
 せっかく日教組といい関係をつくったのに、
 自民党がぶち壊したんです(p172)


・谷口 (日教組を)敵認定するのは、
 意味が分からないですね・・・
 前川 北朝鮮、朝日新聞、日教組、みたいな感じ。
 敵をつくってね、あいつら悪いんだということにしちゃう。
 谷口 分かりやす・・
 前川 日本会議はステルスみたいなところがあるから。
 潜行しながらね・・・
 谷口・・・人を攻撃するときの言葉に、
 おまえは共産党か、在日かと同じように日教組か、
 と言いますよね・・・
 前川・・・確かに、戦後の一時期に武力闘争していた
 時期はあったかもしれないけど、それをいまだに
 引きずっている感じがあるね・・・
 谷口 そこもすごくプロパガンダというか、
 つくられたイメージ像みたいなものがある気がしますね(p175)


・前川 自民党は、もう今は極右政党ですね。
 「安倍党」と言ってもいい。安倍一党というか。
 みんな、それに従っちゃっている。
 抵抗しているのは村上誠一郎さんぐらいかな(p177)


・前川 安倍さんや菅義偉さんの話し方は、
 本当にひどいですね。まともに答えずに、
 ちゃんとした批判ではなくて人間性の攻撃
 みたいなことしかしない・・・(p184)


・前川・・日本がアメリカと一体となって、
 ついにはいっしょに戦争するような事態に
 ならなければいいんですけどね。
 私はアメリカという国をもともと
 あまり信用していません(p223)


・前川 メディアと教育が支配されたら、
 国民は全部洗脳されて全体主義に行っちゃいますよ。
 それが心配です(p234)


・JAXAにも・・「はやぶさ」は旧文部省系で、
 偵察衛星を打ち上げているのは旧科学技術庁です・・・
 「はやぶさ」なんて、実用としては
 役に立たないんです。(p141)


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【私の評価】★★☆☆☆(65点)




■目次

第1章 「お上意識」が日本をダメにする
第2章 ヤンキーとカオスとラグビーで批判力を磨く
第3章 教育が直面している厳しい現実
第4章 政治が直面している厳しい現実
第5章 憲法が想定した人間を目指す
第6章 批判に疲れた人たちへ



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