「自治労の正体」森口 朗

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自治労の正体 (扶桑社新書)

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■自治労とは、地方公務員の組合です。
 組合員数は80万人。


 地方公務員は地方公務員法により、
 一定の政治的行為が制限されています。


 ところが、自治労は組合活動を通じて
 政治活動を行っており、
 反沖縄基地、反政府活動にも
 組合員を派遣している。


 警察庁でも労働組合に極左グループが
 潜伏していることを確認しており、
 自治労にも浸透していることが伺えます。


・全国の自治労支部は辺野古座り込みに
 人を派遣しています。例えば、
 自治労東京都本部はホームページにおいて、
 2015年7月、9月、10月と3回にわたって辺野古に人を派遣し、
 「座キャンプ・シュワブゲート前で行われている
 座り込み行動へ参加し、沖縄での辺野古新基地
 建設反対の闘争に連帯」した、
 と報告しています(p81)


■特に、沖縄県の辺野古移設反対運動や
 高江ヘリパッド建設反対運動などは
 政府が無理に建設を進めているような
 マスコミ報道が行われています。


 しかし実際には、中核派、革マル派、
 自治労などの労働組合、左翼活動家が
 反対運動に連動している。


 仮に中核派、革マル派が
 海外の組織から支援を得ているとすれば
 労働組合もそうした組織と
 連動しているということなのでしょうか。


・中核派は革マル派よりも幾分謙虚で・・・
 2017年3月2日発行の中核派機関紙『前進』では・・
 『労働者民衆の国際連帯で朝鮮侵略戦争を阻止しよう!』
 と国際連帯・共同行動沖縄の3・19結成総会への
 賛同と参加が呼びかけられています。沖縄米軍基地を、
 日米の朝鮮侵略戦争の最前線基地にさせるな!
 辺野古での海上着工弾劾!韓国民主労総に続く
 沖縄ゼネストで、すべての米軍基地を撤去しよう(p83)


■本書の後半に、なぜ消費税増税が
 民主党・社会党のときに行われるのか
 その理由が書いてあります。


 市民のための民主党、社会党が
 なぜ市民の負担を強いる消費税増税を
 推進するのか?
 私も不思議でした。


 著者は、民主党、社会党を支える自治労が、
 消費税という財源を欲しているから
 としています。


 右傾化反対、戦争反対を叫びながら
 暴力革命を目指す組織と連携し、
 一方で市民を圧迫する消費税増税を
 目指しているのが自治労、
 というのが著者の主張です。


 仮にマスコミにも浸透しているとすれば、
 闇は深いと思いました。


 森口さん
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・東京都職員の場合、清掃職員の平均年収は
 792万2865円で、民間企業で働く同職種の方の
 395万2300円と比較すると約2倍・・・
 用務員も都職員569万0477円、民間企業227万4400円、
 守衛も都職員723万6605円、民間企業370万7700円(p3)


・2017年の初頭。白タク行為の犯人を捕まえてみれば
 市役所の課長で、かつ中核派のメンバーだった・・・
 反原発運動の参加者を有償で運ぶ白タク行為を
 したとして、埼玉県警は、道路運搬法違反の疑いで、
 同県加須市障がい者福祉課長、A容疑者(58)ら
 過激派「中核派」の活動家3人を逮捕した(p50)


・自治労には非共産党系極左のほとんど全てが潜伏・・・
 日本労働党も自治労の中ではある程度の力を有しています。
 さすがに毛沢東の暴力革命支持を明確に言うと
 選挙に受からないので、政党名を隠して
 「○○元気クラブ」「○○わくわく会」といった
 市民政党の名乗り地方議員を排出しています(p69)


・自治労の体質を象徴する人物に
 山城博治という人がいます・・
 1952年生まれ。・・沖縄県庁に入庁。・・
 自治労沖縄県職労の副委員長に就任しました。
 その後、県庁職員の身分を有したまま、
 2004年に「沖縄平和運動センター」の事務局長に
 就任します。2008年に県庁を退職し、
 2013年には沖縄平和運動センターの議長に就任し、
 普天間基地の辺野古移設反対運動や
 高江ヘリパッド建設反対運動のリーダーとして、
 現地で反対活動を指揮しています・・・
 2016年には高江で防衛局職員に暴行したとして
 公務執行妨害・傷害容疑で逮捕されました(p76)


・中核派や革マル派も辺野古に集結しています。
 例えば、革マル派(日本革命的共産主義者同盟・
 革命的マルクス主義派)は、ホームページに機関紙
 『開放』を公開していますが、第2467-2468合併号
 (2017年5月15日)では、「4月25日・・辺野古
 新基地建設のための埋め立て工事についに着工した・・
 この暴挙にたいして、沖縄県学連の学生たちは、
 『挑戦核戦争阻止!日米新軍事同盟強化反対!』
 を掲げ、怒れる労働者・人民の先頭で奮闘した(p82)


・ソ連は滅びたが中国は滅びなかった。
 そして、地方自治体や社会保険庁など
 左翼活動家の生息場所を根絶できなかった。
 この2つが、日本が未だに共産党から国会議員が選出され、
 共産党以上に過激な極左が社民党や民進党の
 国会議員として生きていける元凶(p91)


・腹の据わった首長以外は、労働組合となれ合う・・・
 具体的には、組合費の徴収(天引き)を無償で請負い、
 公的財産である庁舎の一角を無償で貸与し、
 勤務時間内の組合活動に目をつむり、ヤミ専従を
 黙認するというのが典型的な手法です(p103)


・不条理に果敢に挑んだのが橋下大阪市政でした。
 大阪市の職員団体はもちろん、労働組合の
 組合費天引きもすべて止めてしまったのです(p104)


・大阪市役所ヤミ専従事件・・・
 カラ残業・・超過勤務命令簿の記入さえしないで
 4~5時間分の手当を支給
 ヤミ管理職手当・・単年度で38億円以上・・
 ヤミ年金・退職金・・条例に基づかない年金を、
 生命保険会社を通じて支払っていました・・
 イージーオーダースーツの配布・・
 単年度で約3億4500万円・・
 自治労本部にまでヤミ専従職員を
 派遣していました(p110)


・自治労が心待ちにしている財源は、ズバリ消費税です。
 民進党を応援している人も不思議に感じるのが、
 民進党が消費税増税派である点ではないでしょうか。
 実態はともかく民進党など左翼の政党は、弱者の見方の
 フリをしています。それならば、消費者の懐を痛める
 消費税増税に反対してもよさそうです。
 この疑念は、民進党が自治労のために動いていると
 知れば氷解します(p185)


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■目次

第1章 地方公務員優遇のからくり
第2章 過激派に蝕まれる自治労
第3章 自治労にひれ伏す首長
第4章 粉飾自治体を食いつぶす自治労
第5章 自治労解体は日本再生の一里塚



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