「すぐ実践! 利益がぐんぐん伸びる 稼げるFTA大全」羽生田慶介

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すぐ実践! 利益がぐんぐん伸びる 稼げるFTA大全

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■トランプ大統領の保護主義、英国のEU離脱により
 日本はCPTPP、欧州FTAを締結し、
 低関税で貿易できる機会が広がっています。


 この本では、FTA(自由貿易協定)の
 基本について学びます。


 関税が大切なのは、
 関税が輸入価格(CIF価格)に
 かかってくるということでしょう。


 日本企業の利益率は5~10%くらいですから、
 10%も関税がかかったら
 輸出しても儲からないのです。


・関税3%は法人税30%に相当する・・・
 法人税は税引前利益に課される。
 一方で関税は、輸入価格(CIF価格)に
 対して課される(p37)


■輸出入については、商社に任せている
 という企業が多いのではないでしょうか。


 仮に、商社に任せるにしても
 FTAの重要性を考えれば自ら調査し、
 自社の戦略へ反映させることが
 必要なのでしょう。


 場合によっては、
 工場を海外に持っていく、
 海外の会社を買収するという
 こともありえるのです。


・実は商社やフォワーダーは「FTAを駆使して
 なるべく安い関税率に抑えよう」
 という意識があまり高くない。
 通関でかかったコストは、関税分を含めて
 顧客に請求すればいいからだ(p109)


■FTAのインパクトは、
 北米自由貿易協定(NAFTA)の
 見直しでもよくわかります。


 アメリカの友好国である
 カナダ、メキシコでさえ
 一夜にしてルールが変わる
 可能性があるのです。


 羽生田(はにゅうだ)さん
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・関税分野で有効な3つのアプローチ・・・
 1 FTA"使い漏れ"解消
 2 サプライチェーン最適化
 3 コンプライアンス対応(p101)


・FTAのコンプライアンス違反。実は、近年
 このリスクが加速度的に大きくなっている。
 背景には、「新興国のあら探し」
 「FTAルールの複雑化」
 「完全自己証明制度の導入」(p148)


・CPTPP・・アメリカの主張で取り入れた22のルールを、
 アメリカが復帰するまで「凍結」することになった。
 11カ国のうち、6カ国以上が国内承認プロセスを
 終える2019年の発効が期待される(p69)


・例えば、日本とマレーシアの関係を見てみよう。
 この両国間だけでも、実に4つのFTAが存在しつつある・・
 日本マレーシアFTA・・日本ASEAN FTA・・TPP11。
 発効または署名済みの協定だけで、3つもある(p214)


・自社が海外に製品を輸出しているわけではなくても、
 サプライヤー証明書の存在が、大手取引先が
 FTAを活用するためのコンプライアンスを
 担保することになる(p59)


・業界や消費者、そして国を憂う企業の役員が、
 よかれと思って政府に提言すると、
 その内容に関する議論をせずに一言、
 「それは業界の総意ですか、御社の意見ですか」
 と言い放つ官僚が、今なお存在することも事実だ(p250)


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【私の評価】★★★☆☆(74点)

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■目次

はじめに 本当は怖いFTA残酷おとぎ話
第1章 導入編―まず理解すべき通商の基本
第2章 実践編―すぐ始める通商対応
第3章 戦略編―激動の通商環境を生き抜く

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