「「太平洋戦争」アメリカに嵌められた日本」マックス・フォン・シュラー

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「太平洋戦争」アメリカに嵌められた日本 (WAC BUNKO 251)

【私の評価】★★★☆☆(76点)


■アメリカは白馬の王子様ではなく、
 単純で自己中心的な国であることを
 日本は忘れてはならないと
 指摘する一冊です。


 日本人が静かに説明しているときでも、
 アメリカ人、中国人、韓国人は、
 いいかげんなことをどうどうと
 大きな声でまくしたてる。


 嘘でも偽造でも
 勝ったものが勝つ。


 黙って謝れば許されるなどと
 考えている日本人は
 お人好しでしかないということです。


・日本人に言いたいのは、なんでもすぐに
 謝らないほうがいいということ。
 アメリカ人や中国人のように、
 「私は悪くない」という態度を
 貫くことが大事です。
 そしてアメリカのパートナーとして、
 アメリカの傲慢な考え方を改めさせるよう、
 上手に導いてほしい。(p213)


■そもそも日本人は、
 印象操作が下手くそらしい。


 太平洋戦争当時も、
 中国や左翼活動家のプロパガンダに
 アメリカ人はころっと騙されている。


 戦時に日本は悪魔化され、
 現在も日本を敵と感じている
 アメリカ人は少なくないのです。


 原爆や爆撃で数百万人の民間人を虐殺した
 アメリカにとっては、極悪の日本を打ち倒し、
 素晴らしい民主主義を教えたという
 ストーリーが必要なのです。


・『なぜ戦うのか』というアメリカの
 プロパガンダ映画がある。
 そこでは中国人を「平和な国民」として描き、
 「中国は他国を侵略したことがない」
 と紹介されている・・・
 グーグルで検索しただけでも中国がベトナムを
 22回も侵略していることがわかる・・(p86)


■他国がプロパガンダに力を入れるなかで、
 対抗策として日本の正しいプロパガンダが
 大事なのだと思いました。


 相手は、嘘でも何でも真実のごとく
 大量の資金と多くの活動家を動かして
 工作活動してます。


 戦争が軍事力のバランスが崩れたときに
 起きるように、
 プロパガンダのバランスが崩れた時に
 戦争が起きるのかもしれません。


 シュラーさん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・アメリカは自国の国益が第一であって、
 そのための日米関係であり、ましてや
 日本人の幸福や反映を考えている
 わけではない・・日本人がアメリカ人を
 甘く考えることが危険なのだ(p4)


・心のなかで日本と戦争中であるかのような
 気持ちを持っているアメリカ人は多く存在する・・
 「日本は戦争で酷いことをしてきたが、
 戦後アメリカの教育で正しい
 民主主義国家になったのだ」(p5)


・敵兵だけでなく、町に住む人たちも一緒に殺す。
 これはアメリカでは常識である・・
 征服した民族を絶滅しなければ、
 子供が成長したら敵対する戦士になる可能性がある・・
 だから、アメリカ人はインディアンの
 女子供まで虐殺したのである(p41)


・アメリカはスペインの植民地だったグアム、
 フィリピンにも派兵した・・
 スペインに代わってアメリカの
 植民地になると知った独立派は反発し、
 アメリカ軍と十年にわたって戦い続ける。
 この間に殺されたフィリピンの民間人は、
 20万から150万人と推定されている(p63)


・宣戦布告せずに戦端を開いたとして、
 「背中からナイフを刺すのと同じだ」と
 アメリカ人は非難する。
 しかし、アメリカが2003年に
 イラクを攻撃したときも
 宣戦布告をしていない(p104)


・『なぜ戦うのか』というプロパガンダ映画では
 上海空襲後の焦土で赤ん坊が泣いている写真を
 映し出す。そしてコメンテーターが、
 「日本軍が女性と子どもを殺した」と語り
 道徳的な言葉を使って日本を非難する。
 ところが日本の都市を空襲して
 約150万人の非戦闘員を殺したことは
 問題にしないのである。
 その事実をごまかすためにも、
 日本軍は残酷な戦争犯罪を
 犯していなければならないのだ(p121)


・アメリカ人宣教師を通して中国の
 アピールが1910年代くらいから行われた・・・
 アメリカ人は単純である。
 「そのうち、中国はキリスト教国に
 改宗するに違いない。アメリカに従順で、
 アメリカの望みを実現してくれる」と信じ、
 中国に好意を持った・・・
 一方で、日本は中国のような
 「いいイメージ」ができていない(p78)


・フランクリン・ルーズヴェルトは民族に対する
 偏見があり・・・「人種間の差異を重視し、
 人種交配によって文明が発達する」などと語り、
 「インド系やユーラシア系とアジア人種、
 欧州人とアジア人種を交配させるべきだ。
 だが日本人は除外する」・・
 日本に対しては特に偏見に満ちた考え方を
 持っていたと言われるが、
 中国には親近感を持っていたようだ(p89)


・「アジア人は白人の言うとおりにすればいい」
 とスティムソンは考えていた。ところが、
 日本人は同じアジアの有色人種でありながら・・・
 日本は独立国であり、強い軍隊を持っていて
 アメリカの言うことを聞かない。
 これがスティムソンは気に入らなかった・・・
 スティムソンはアメリカのエリート層に
 日本の悪印象を植えつける努力も怠らなかった。
 この人こそ、アメリカ人を対日戦争へ向かわせた
 「立役者」と言っていいかもしれない(p91)


・硫黄島でも沖縄でもそうだけれど、
 アメリカ兵が相当死んでいる。
 日本が本土決戦をしていたら、
 アメリカの軍人はもっと死んだろう。
 アメリカにそこまで挑戦した国はない。
 いまでも「真珠湾を忘れるな」と言うのは、
 日本を怖がっている表れだと私は思う(p133)


・アメリカ人は日本の文化と歴史を恐れている・・
 なぜか。自分の国の歴史が浅いからだ(p135)


・慰安婦問題は、コリアが火元である・・・
 韓国人活動家のなかには、ユダヤ人への
 ホロコーストと同じだと主張する者がいる。
 しかし、ユダヤ人の絶滅を目的にしたホロコーストは、
 慰安婦問題と次元の違う事件である。
 それを同じと主張するのは、ユダヤ人に対して
 失礼極まりないし、ユダヤ人のホロコーストという
 歴史的な大惨事を自分たちの利益のために
 利用していると言わざるを得ない(p156)


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■目次

第1章 アメリカ人は本当に独り善がり
第2章 仕掛けられた「日米戦争」
第3章 無知で傲慢で残虐な国
第4章 アメリカ軍にとって「不都合な真実」
第5章 二十一世紀、アメリカの深刻な「病理」
第6章 安倍首相とトランプ大統領が新しい日米関係を築く!



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