「法人顧客からの受注を10倍にする FAXDM×WEBの集客術」伊之上 隼

【私の評価】★★★☆☆（79点）

要約と感想レビュー

　法人の新規開拓のために、無料サンプルや小冊子で見込み客を集めている会社があります。例えば、名刺、電話営業、広告、ネット広告、メルマガ、FAXDMでで小冊子を配ったり、ＳＥＯやリスティング広告でユーザーが検索したら小冊子プレゼントが出てくるようにするのです。

　そうしたときに、ＦＡＸＤＭ（ダイレクトメール）が効果的らしいのです。ＦＡＸＤＭの強みは、郵送ＤＭが1通90円なのに対し、ＦＡＸＤＭが1通5円ということ。1万部を送るとして、90万円と5万円の差は大きいのです。また、宛先に「担当者の名前」が入っているＦＡＸを捨てることが難しいという効果によって、担当者に届きやすいのです。

　また、ＦＡＸＤＭ後に電話をするという方法もあるというのです。原稿を見ながら見込み客と話しできるという。ＦＡＸＤＭを手書き文字にして反応率アップすることも可能です。「手書き」で宛先を書いて、私信に見えるようにすれば反応率が上がるのです。

・「この小冊子がお役立ちできそうな方が、いらっしゃいましたらお渡しいただけませんか？」と伝えることで、たった1人のお客様から無限にお客様をつくれた・・（ｐ29）

　ＦＡＸＤＭはニュースレターですから、ニュースレターの基本は押さえたいところです。効果が出たＦＡＸＤＭを真似する。徹底的にパクるのです。できるだけ宛先に個人名を入れましょう。顧客ニーズに合ったオファーを入れましょう。手書き、マンガも活用するのです。

　できればA/Bテストを行い、試行錯誤を繰り返せば、効果的なニュースレターができていくのでしょう。この本自体が、FAXDMの小冊子なのだと思いました。見込客の導線の一つとしてFAXDMを頭に置いておきましょう。伊之上さん、良い本をありがとうございました。

この本で私が共感した名言

・タイトルしかみない人が8割近くいるという事実（ｐ65）

・反応率3倍以上の効果が出る漫画ＦＡＸ・・このぐらいのコマ数なら全部読んじゃいませんか？（ｐ130）

・ステップＦＡＸは効果絶大・・1回目：セミナーの案内のＦＡＸＤＭを送る
　2回目：定員数の部分に手書きの二重線で訂正し「残席●人」と書いて送る
　3回目：2回目の原稿に手書きで「残席わずか、明日で申し込みを締め切ります！」と書いて送る（ｐ146）

・ＦＡＸＤＭは9割の人がＦＡＸで返信してくる・・返信があったら基本、その日のうちに「受付通知」を送るのがよい（ｐ148）

【私の評価】★★★☆☆（79点）

目次

第1章 アプローチしたい会社には最初には訪問してはいけない
第2章 成果が出るFAXDMとは
第3章 成果が出るFAXDMの書き方
第4章 FAXDMの効果をさらに倍にするためには、フォローの仕組みを取り入れよ
第5章 さらに売上を伸ばすFAXDM&WEB連動方法

著者経歴

　井上 俊彦（講師ネーム　伊之上 隼）・・・株式会社ファーストストラテジー代表取締役。2011年8月に創業し、FAXDMならびにWEB集客を活用し、年間1000社以上の新規集客を行い続けており、すでに6500社の顧客を抱える。(2017年11月現在)。WEB集客についても詳しく、SEO会社に向けてWEB集客を含めたコンサルティングを行っている。FAXDMやWEBだけでなく、B2Bマーケティング全体での最適化についてできる人材育てのため、セミナー等で指導を行っている

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