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「蓮舫VS小池百合子、どうしてこんなに差がついた? 初の女性首相候補、ネット世論で分かれた明暗」新田 哲史

2017/03/28公開 更新
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蓮舫VS小池百合子、どうしてこんなに差がついた? - 初の女性首相候補、ネット世論で分かれた明暗 - (ワニブックスPLUS新書)


【私の評価】★★★☆☆(76点)


要約と感想レビュー

■池田信夫氏主宰の言論サイト「アゴラ」の
 編集長である著者が伝えたいのは、
 ネットメディアの影響力です。


 テレビ、新聞といったマスメディアに
 対し、ネットメディアの影響力が
 追いついてきました。


 ネットメディアの強さは、
 通勤中にスマホを見ている人の
 数を見ればわかります。


・全国世論調査で、ネットでニュースを見る人の割合が69.9%に達し、新聞で朝刊を読む人が70.4%と、差がほぼ無くなったという報道もあった(p120)


■「アゴラ」で池田信夫氏が伝えてきた
 従軍慰安婦の朝日新聞の捏造については
 朝日新聞は一部の誤報を認め、
 関連記事を取り消しました。


 最近では、蓮舫氏の二重国籍の問題を
 「アゴラ」で取り上げ、
 最終的には二重国籍であったことが
 明らかになっています。


 ネットから問題が広がり、
 マスメディアが後追いするという流れが
 増えてきたように感じます。


・東京選挙区から2004年に初出馬した際の選挙公報には「1985年に台湾から帰化」、つまり国籍を台湾から日本に変更したと記載しており・・現職の与党議員であるにもかかわらず台湾籍を保持していることを認識しながら、「台湾から帰化」と説明していたことは、公職選挙法が禁じる虚偽事項公表の罪に問われかねない(p68)


■小池百合子氏については、
 政治的対立軸を作り、
 メディアをうまく使っいるところを
 指摘しています。


 マスメディアの世界も
 大きな地盤変動が起きているように
 感じました


 新田さん、
 良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・アゴラ的なるもの・・・前に池田がかつて朝日新聞の従軍慰安婦を巡る数々の誤報・捏造報道を追求・・良く言えばファクトとロジックを重んじた「質実剛健主義」(p44)


・ペルーのフジモリ大統領は亡命中に日本との二重国籍が判明し、ペルー国内で「大統領在任中に二重国籍であることを隠していた」という批判にさらされたことが、のちの復権失敗と入獄につながった(p25)


・女性向け月刊誌『CREA』の1997年2月号。蓮舫氏が『自分の国籍は台湾なんです』と語っていた・・取材時期が97年1月頃だとすると、彼女は29歳。テレビ朝日の報道番組を卒業した後、北京大学に留学中の発言のようだ(p66)


・2010年8月、中国の国内線機内誌『飛越』のインタビュー記事が"発掘"され、「子供の時から日本で学んだが、ずっと台湾の"中華民国国籍"を保持している"というコメントが掲載されていた(p67)


・ブロガー議員の台頭・・その代表例が、都議会議員の音喜多駿氏だ・・2014年6月、いわゆる「セクハラヤジ問題」・・塩村文夏都議が一般質問に立ち、都の結婚や出産などの取り組みについて述べたところ、自民党会派の議員から「自分が早く結婚したらいいじゃないか」「産めないのか」などのヤジが飛び・・・音喜多氏が怒りの告発ブログを書き・・一気に拡散。ネットから世論に火をつけた(p131)


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【私の評価】★★★☆☆(76点)



目次

プロローグ 「ゲームのルール」が変わった日
第1章 蓮舫の二重国籍疑惑はどう浮上したのか
第2章 なぜ蓮舫はネットに敗れたのか
第3章 ネット時代も進化した小池百合子のマーケティング
第4章 ネットが未来の首相を決める2020年代


著者経歴

 新田哲史(にった てつじ)・・・アゴラ編集長/株式会社ソーシャルラボ代表取締役社長。1975年生まれ。読売新聞記者、PR会社を経て2013年独立。2015年秋、池田信夫氏主宰の言論サイト「アゴラ」の編集長に就任。アゴラは、2016年の民進党代表選に際し、蓮舫氏の二重国籍問題をいち早く疑惑を追及。


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