★★★☆☆「考えすぎた人: お笑い哲学者列伝」清水 義範♪

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考えすぎた人: お笑い哲学者列伝 (新潮文庫)

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■哲学の本というと、
 マジメな大学生が読んでいる
 イメージがあります。


 「ショーペンハウアーはこう言っているよ」
 などと言われると、
 顔の右側の筋肉がピクピクします。


 この本では、哲学者を
 お笑いのおふざけ小噺にした
 パロディ本です。


・ショーペンハウアーは・・人間の意志とは,
 生へのあくなき意欲であり欲望であり,
 それに突き動かされて生きる人間は,
 当然矛盾と混乱と悲惨の世界を作りだす(p178)


■例えば、ソクラテスについては、
 異なる神々をを若者たちに教え、
 彼らを堕落させた罪で死刑になりましたが、


 この本では、頭を壁にぶつける遊びを
 若者に広めて、バカにしたので
 死刑となります。


 こう言い換えてみると、
 ソクラテスのバカマジメな
 ところがわかりますね。


・ソクラテスは訴えられた。
 その罪状は,アテナイの若者たちに
 おでこを壁にぶつける遊びを広めバカにした,
 ということと,神よりも強い額のほうが偉大だ,
 という邪教を広めた,というものだった(p22)


哲学者とは、ある意味
 "変人
"なのだと思いました。


 つまり、"考えすぎた人"。


 そして考え続けることを
 職業にまで昇華させたのが、
 哲学者なのでしょう。


 哲学というものに
 興味を持つきっかけになる本
 ということで★3としました。


 清水さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・アテナイを中心とするデロス同盟軍と,
 スパルタを中心とするペロポネソス同盟軍が
 戦うこの戦争が,ポロポネソス戦争である・・
 ソクラテスが戦争に駆り出されたのは
 これで二度目のことだった(p20)


・アレクサンドロスの父,フィリッポス二世が,
 彼が十三歳の時に家庭教師として雇い入れたのが,
 その時四十一歳だったアリストテレスだった(p46)


・共産主義のはずなのに,必ず多く取る者が出てくる,
 そしてそれに反抗すると弾圧される,ということに
 共産主義国ではなってしまうんです(p171)


・ショーペンハウアーは,
 人間は理性によってこの世界の矛盾,
 はたまた生の苦悩を解決することができないとして,
 ようやくのこと,哲学と芸術によって
 この苦悩をなぐさめる,もしくはごまかすのが
 やっとだと言うのであります(p179)


・キリスト教では,人間にとって最も大事なことは
 まず「神」を,そして次に「隣人」を思うことであります。
 そしてキリスト教では「自分」を思うこと,
 自分の「快」や「悦び」を追求すること自体が
 「悪」と見なされているんです(p186)


・自分は罪のある弱者であり,
 だからこそ自分を捨てて神に従う,
 という卑怯な弱さがニーチェには
 気に入らないのでありましょう(p189)


考えすぎた人: お笑い哲学者列伝 (新潮文庫)
清水 義範
新潮社 (2015-11-28)
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【私の評価】★★★☆☆(73点)



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■目次

ソクラテスの石頭
プラトンの対話ヘン
アリストテレスの論理が苦
デカルトのあきれた方法
ルソーの風変りな契約
カントの几帳面な批判
ヘーゲルの弁証法的な痴話喧嘩
マルクスの意味と価値
ニーチェの口髭をたくわえた超人
ハイデッガーの存在と、時間
ウィトゲンシュタインの奇妙な語り方
サルトルの常識な愛情



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