「ソクラテスの弁明 (まんがで読破 )」プラトン
2016/04/24公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
要約と感想レビュー
ソクラテスは、ああいえば、こういう、面倒くさい人です。最後は、あなたは真理を知らないのではないかと、言いがかりのように感じることもあるでしょう。結果としてソクラテスは殺されてしまうのです。
人間は感情の動物です。ソクラテスの対話は相手によっては公衆の面前で侮辱されたと受け取られかねない危険な行為でした。人が人を評価する以上、人が感情で動く以上、正しいことが正しくならないこともあります。あえて死を選んだソクラテスは、そのロジックで歴史になったのです。
昔も今も、国家の不法や不正に誠実に対抗しようとする者は、その生命をまっとうすることは難しいのだなと思いました。プラトンさん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・市民たちは民主制の下で公共活動や弁論術の達人になるにはどうすべきかを常に考えるようになりました。これが哲学のはじまりです(p11)
・自分自身の身体を気遣う者は「もの」を気遣っているのであって、本来の自身である魂を気遣ってはいないことになるね(p23)
・アナクサゴラス・・古代ギリシアの自然哲学者。「太陽は灼熱する石である」と唱え、無神論者の疑いでアテナイから追放された。当時、太陽をはじめ天体は神聖なものと考えられていた(p81)
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
目次
プロローグ
汝みずからを知れ
告発
判決、そして
エピローグ
著者経歴
プラトン(Platon、前427ころ~前347)・・・古代ギリシャの哲学者。 ソクラテスの弟子。 アテナイ郊外に学園(アカデメイア)を創設。 現象界とイデア界、感性と理性、霊魂と肉体とを区別する二元論的認識論において、超越的なイデアを真実在と説き、ヨーロッパ哲学に大きな影響を残した。
読んでいただきありがとうございました!
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