「禁煙セラピー プラス [CD付]」アレン・カー
2016/03/20公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(75点)
要約と感想レビュー
たばこの害を知ることで、たばこを止めようという一冊です。たばこはどう見ても毒ですが、わかっていても吸ってしまうのです。どうして、こんなまずい煙を吸い込むことになってしまったのでしょうか。
著者の不思議なのは、自分の子どもがヘロイン中毒になるのを恐れるのに、ヘロインよりもずっと多くの死亡者を出すタバコのニコチンに寛容な人が多いことです。ニコチンは非常に強力な毒性物質であり、殺虫剤の有効成分として使われていることをしらなくてはならないのです。
・最初のタバコの味がひどかったのは「毒だ。体に入れるな」の警告サイン(p41)
タバコを旨く感じるトリックは、一時的に元気になることです。ギャンブルで、金を巻き上げながら、ときどきフィーバーしてお金を返すようなもの。その報酬の喜びを忘れられない人が多いのです。
また、タバコを吸いづけると、タバコになれてくるようになります。これは体に毒を送り込み続けると、からだが悪い味とにおいに慣れてくるのです。農場で仕事をすると、家畜の糞のにおいに慣れてくるのと同じなのです。
・ニコチンの禁断症状のために「元気指数」が10%下がったとします。ここで1本吸えば指数は5%回復するかもしれません。それでもノンスモーカーと同じ指数(100%)にまで回復することはありません(p75)
タバコについて、よく調べていると感じました。あなたがタバコから何を得ているのか、いないのか真実を知ることで、人はタバコから離れることが可能となるのでしょう。アレン・カーさん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・タバコを吸う人には身体上、共通した特徴があります。顔色が悪い、目に輝きがない。体がだるい。肌が乾燥している。顔にしわが多い(p95)
・試しに今、1本吸ってみてください。5、6回ゆっくりと煙を吸い込み、「このどこが旨いのか?」と考えてみてください(p168)
・「どうしよう、もう吸えないんだ」と思う代わりに、「もうタバコは吸わなくていいなんて、素晴らしい。僕は自由の身なんだ」と思うことです(p177)
ロングセラーズ
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【私の評価】★★★☆☆(75点)
目次
第1章 禁煙は正しい方法で行えばとても簡単
第2章 ニコチンの罠のしくみを理解しよう
第3章 タバコの幻想を打ち破る
第4章 自由を取り戻すための準備に取りかかろう
第5章 タバコは楽しいという思い込みを捨てよう
第6章 禁煙に意志の力は要らない
第7章 依存しやすい性格の人などいない
第8章 タバコを吸っても集中力は出ない
第9章 周りのスモーカーに惑わされないように!
第10章 代替品を使っても禁煙はできない
第11章 禁煙しても体重は増えない
第12章 本数を減らしても無駄
第13章 禁煙を恐れる必要はない
第14章 タバコから解放されて明るく自由な世界へ飛び出そう
第15章 ニコチンの禁断症状とどのように付き合うか
第16章 さあ、最後の1本を吸おう
第17章 潜在意識に焼き付けるイメージ強化CDを聴く
第18章 『禁煙セラピー』体験者からの手紙
著者経歴
アレン・カー(Allen Carr)・・・1983年「やさしい禁煙法」を考案。会計士を辞め、禁煙セラピーを本業とする。
読んでいただきありがとうございました!
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