「競わない地方創生 人口急減の真実」久繁 哲之介

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競わない地方創生 ―人口急減の真実―

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■地方創生がうまくいっていない。


 地方自治体は、膨大なお金と時間を使って
 地方創生に努力しています。


 そうしさ施策が上手くいっている例は、
 あまりありません。


 その理由は、いくらお金があっても
 シロウトが、モノマネで計画したとしても
 成功するのは難しいのでしょう。


・「計画策定に、無駄な金と時間を浪費する」こと、
 「やたら大きな事業ばかりやりたがる」こと、
 「他者の真似ばかりする」こと、
 は役所3悪である(p42)


■そうした失敗が続くと、
 その矛先は地方自治体に向かいます。


 お役所仕事をしながら、
 膨大な財政赤字を出したうえで、
 一流企業と同じ給料をもらっている。


 地方敗れて、お役所あり。


 いずれ財政赤字が続けば、
 地方公務員の給与レベルも
 問題となってくるのでしょう。


・ITエンジニアの67%は、
 月に20時間以上、自学している。
 地方公務員の62%が、自学を全くしない・・
 地方公務員の平均年収は728万円、
 ITエンジニアの平均年収は412万円(p148)


■著者の地方創生は、
 お役所に頼らずに
 マーケティングすること。


 補助金に頼らずに、
 オリジナルの商品を
 全国に売っていくのです。


 まさに王道だと思いました。


 久繁さん、
 良い本をありがとうございました。


────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・沖縄県は2006年に外部監査で
 「県職員の給料を半減せよ」という提言を受けた。
 この提言は2004年度の県内給与所得者の平均が
 約340万円なのに、県職員の平均給与は約722万円(p151)


・東京にある箱物や工場(仕事)を、
 地方へ金の力で強引に移転させても、
 その過半は数年後に撤退されている現状を、
 しっかりと認識したい(p138)


・「学歴志向が高い若者」が、大都市に流出する。
 彼らは出産・子育てより、
 自分の仕事・キャリアを大切にする。
 この結果、東京など大都市の出生率は低くなる(p225)


・女性管理職者数の数値目標を導入するとどうなるか?・・
 優秀ではない女性を管理職に登用することが目的化して、
 重要でない管理職ポストを新設しなければならない・・
 官僚的な体質の役所や大企業で既に起きている(p240)


・「2位では、ダメなんですか?」
 2位以下は選ばれないからダメ(p68)


・物語を売る店員は売れる・・
 「お土産話に、いかがですか」(p77)


・自社商品ロゴを付けて、他社に売ってもらう・・
 「雪塩」という食用の塩は・・・
 「雪塩ちんすこう」を発売する・・
 「ポテトチップス雪塩と胡椒」味を発売・・
 「雪塩ミルキーモンブラン」というスイーツ(p116)

競わない地方創生 ―人口急減の真実―
久繁 哲之介
時事通信社
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【私の評価】★★★☆☆(73点)



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■目次

第1章 人口減少対策をビジネスの基本から導く
第2章 弱者(地方都市、中小企業)の経営は、強者とは正反対
第3章 弱者は競争するな。自分が1番になれる軸を創る
第4章 1番になる最良の方法は、協働という「働き方」
第5章 学習しない高給な公務員が、地方を滅ぼす
第6章 顧客価値は顧客目線な遊び心から創造される
第7章 現象でなく原因を考えると、人口急減の理由が分かる



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