「実践版 孫子の兵法 ― 勝者を支える最高峰の戦略書 」鈴木 博毅
2016/02/25公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(82点)
要約と感想レビュー
■「孫子」とは、古代中国の呉の
軍師だった孫武が書いた
戦争に勝つためのコツです。
勝てるときに攻め、
負けそうなときは攻めない。
リスクは最小限するように
事前の準備に集中する。
勝ち負けにこだわるのが
孫子らしいところです。
・戦うのは有利なときだけ、勝利を100%確信できる状態のときだけです。それ以外のときはどうすればよいのか?・・戦わない決断をし、やめる勇気を発揮して、逃げることに専念するのです(p27)
■やる気のない兵士を
いかに戦わせるかということも
大事な技術です。
逃げようとする兵士がいれば、
後ろから射殺する。
機関銃陣地の兵士は、
逃げないように
鎖でつないでおく。
日本にはない
苦労があるのですね。
・いったん任務を授けたら、二階にあげて梯子をはずしてしまうように、退路を断ってしまうことだ・・このように全軍を絶体絶命の境地に追い込んで死戦させる。これが将師の任務である(p198)
■冷徹に勝ちに徹する姿勢は、
参考になる点があると思いました。
また、現在の冷徹な国際関係でも
中国は孫子をそのまま適応している
ようにも感じました。
鈴木さん、
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・ビジネスでは、弱いものいじめも立派な戦略である(p64)
・正しい勝負を選んでいるほうが勝つ。常に準備をしているほうが勝つ。始め方に工夫をするほうが勝つ。味方をしてくれる人が多いほうが勝つ。優れた軍師がいるほうが勝つ。・・幸運に頼らない体制を創り上げることです(p58)
・敵の攻撃がないことに期待をかけるのではなく、敵に攻撃の隙を与えないような、わが守りを頼みとするのである(p68)
・依存を脱する5つの方法
1 万一の場合への別案を準備しておく
2 前日までにリスクを限界まで解消しておく
3 目標を複数持ち、並行して追いかける
4 早く着手して、リスクを事前にあぶり出す
5 1つではなく、いくつもの強みを育てておく(p69)
・新規事業の検討会で、あえてやらないことを選択できるか。長年赤字だが努力した事業から、撤退することを選べるか(p94)
・人がうらやむ人生を送る人は、機会を活かすことが上手な人です。彼らは時給で仕事をする人をしり目に、機会で大きくのし上がるのです(p170)
・兵士を戦いに駆りたてるには、敵愾心を植えつけなければならない。また、敵の物資を奪取させるには、手柄に見合うだけの賞賜(しょうし)を約束しなければならない。(p185)
・生き残れ、かならず生き残れ。そうすればかならずチャンスはある(p218)
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【私の評価】★★★★☆(82点)
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目次
序章 世界最高峰といわれる『孫子』を使いこなすには?
第1章 なぜ、勝てない戦いに挑むのか?
第2章 なぜ、根拠もないのに勝てると思うのか?
第3章 なぜ「戦わずに勝つ」方法をとれないのか?
第4章 なぜ、勝てるタイミングを逃してしまうのか?
第5章 なぜ、兵の「実力」を引き出せないのか?
巻末付録 孫子をさらに詳しく学びたい方へ 成り立ちと特徴を分析する
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