「出世の99%は「挨拶力」で決まる」櫻井 弘
2015/10/14公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(80点)
要約と感想レビュー
話し方研究所の櫻井 弘さんの一冊です。前半は挨拶、後半は言い方の具体例という構成になっています。挨拶や言い方しだいで印象は大分変るのです。
つまり、上司への言い方で同じ内容でも相手の受け取りはだいぶ変わります。話し方とは単に情報を伝えるだけでなく、相手への配慮も伝わるのです。
・上司よりも先に退社する時
×「それでは帰ります」
○「田中課長、お先に失礼させていただいて、よろしいでしょうか」(p84)
部下は上司を立てながら、言いたいことを言うべきです。上司は部下をねぎらいながら、仕事を期限までにやってもらうべきです。
しかし、どう言ってもこじれる時はこじれるもの。ただ、言い方で逃げれるなら、うまく逃げたい。だから常に、物の言い方を考えてから発言したいものです。
・×「こんなにお願いしているのに、どうしてわかってくれないんですか」
○「お立場からすれば、当然のことと理解しているつもりです」(p60)
具体例が多く、言い方の基本を学ぶには良い本だと思いました。話し方を考えるための入門編としておすすめします。
桜井さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・私の知りあいに、とあるコンピュータ会社のマネジャーがいるのですが、・・彼はメールをくれた一人ひとりに直接返事を伝えに行くと言います(p24)
・会社に一番乗りをする理由のひとつは、出社時の部下の様子を観察するためなのです(p25)
・「われわれ」という目線合わせフレーズを使うことで、売上げを伸ばすという目的を共有した対等な目線で・・・(p45)
・まれに目をつぶりながら、部下や後輩の報告を聞く人がいます・・相手に与える印象は決していいものではありません(p103)
・取引先の偉い方に偶然、会った時
×「先日はありがとうございました」
○「私、○○会社の木下と申します。いつもご担当の古田様にお世話になっております」(p68)
・△「僭越ではございますが・・」
○「ありがたく存じます」(p90)
・×「○○さん、あの件ですが~(すぐに話しかける)」
○「お忙しいなか恐れ入りますが、ほんの少しだけお時間いただけますか?」(p52)
・×「課長の考え方は間違っています。AよりBがいい・・
○「課長はAというご意見ですね。とてもよく理解できます。しかし、もし予算面から見た場合、Bという選択肢もあるのではないでしょうか?」(p86)
・「つかみ思考」・・
1 つなげる・・本論につながる話題を選ぶ
2 関心・・相手の関心事を選ぶ
3 身近なもの・・相手の身近なものを選ぶ
4 質問・・○○について知っていますか
5 項目・・「本日は2つの話をします」・・
6 動かす・・「早速、隣りの人と情報交換を・・」などと出席者に行動を促す(p72)
【私の評価】★★★★☆(80点)
目次
1 なぜ、出世のために「挨拶」が重要なのか?
2 出世する人に学ぶ「挨拶」の心得
3 明日から使える「出世ワード」
4 「よい挨拶」は言葉だけでは成り立たない
5 顔が見えないからこそ重要な挨拶
著者経歴
櫻井弘(さくらい ひろし)・・・CNS(株)話し方研究所所長。1992年、CNS(株)話し方研究所に入所。専任講師、指導局主任教授、事業開発局営業部長、副所長を経て、現在に至る。200以上の団体でスピーチの指導を行っている。
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