「「会計戦略」の発想法」木村 剛
2015/03/15公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
要約と感想レビュー
■著者は日本銀行日本銀行に12年間勤務し、
1998年(平成10年)融監督庁の
金融検査マニュアル検討会委員、
2002年(平成14年)には金融庁
金融分野緊急対応戦略プロジェクトチーム
(通称竹中チーム)のメンバーと、
金融庁の顧問を務めています。
しかし、2003年(平成15年)に
東京JCの資金で「日本振興銀行」を設立し
社長、会長となりますが、
赤字で銀行は倒産します。
■やはり役人が商売するのは
難しかったのでしょうか。
コンサルタントと
会社経営は別物ということなのでしょう。
木村さん
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・企業の損益計算書は、ビキニの水着にたとえられるかもしれない。それが露わにしているものも興味深いが、それが隠しているものこそが、真に重要なのである(バートン・マルキール)「ウォールストリートのランダムウォーク」(p59)
・改革を進めるためには、その改革に見込まれるコストを事前に見積り、それを費用として計上しておく。そうすれば、大胆に進められる。それこそが、カルロス・ゴーンの巧みな「会計戦略」だったのである(p69)
・米国において「フェア」ということが重視されるのは、フェアでないことが多いという現実の裏返しである。また、実力主義と呼称される外資系の会社が、あからさまな太鼓持ちで溢れていたりする(p133)
・わが国ではあまり理解されていないようだが、商法上、取締役は取締役会を通じて代表取締役の取締執行を監督する義務がある(p236)
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
目次
第I部〈「外部会計」の発想法〉アカウンティング (会計) はアカウンタビリティ (説明責任) に通ずる
第一章 「会計戦略」とは何か?
第二章 「会計戦略」とグローバリゼーション
第三章 「会計戦略」と株式会社
第II部〈「内部会計」の発想法〉人と組織の暴走を防ぐ「見える手」 (内部統制システム) の構築
第四章 「会計戦略」と企業不祥事
第五章 「会計戦略」と内部統制システム
第六章 「会計戦略」と内部監査
第七章 「会計戦略」とニッポンスタンダード