「怖い絵 泣く女篇」中野 京子
2015/03/08公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(71点)
■美術館に行くのは好きなのですが、
絵の背景がわからないと楽しみは浅くなります。
ちょっとした知識があるだけで、
見方がぜんぜん違ってくるんですね。
■西欧の絵の怖さは、
西欧の歴史の怖さです。
あの侵略性と技術力を持った西欧人が、
権力闘争をするとどうなるのか。
考えただけでも怖いです。
ついでに宗教が入ってくると、
もう手に負えません。
中野さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・我々には大柄すぎ、肉が余分すぎ、官能と無縁に思える
この三女神は、当時の鑑賞者にとっては
目も眩む美女であった。胸の大きさより腹部の
ふっくら感、引き締まった筋肉より垂れるほどの
脂肪が好ましいと思われていた(p142)
・(ボードレールは)ミレーの画中の人物たちが
「この世の富を奪われた哀れな我々こそが、
この世を富ませているのだ!」と
常に主張しているようで嫌いだ、と公言している(p20)
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ベラスケス『ラス・メニーナス』
エッシャー『相対性』
ジェラール『レカミエ夫人の肖像』
ブリューゲル『ベツレヘムの嬰児虐殺』
ヴェロッキオ『キリストの洗礼』
ビアズリー『サロメ』
ボッティチェリ『ホロフェルネスの遺体発見』
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011-07-23)
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【私の評価】★★★☆☆(71点)
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