「フリーランスのための一生仕事に困らない本」井ノ上 陽一
2015/01/11公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
要約と感想レビュー
著者は、税理士事務所・IT企業で働いた後に、フリータンスとして独立しました。フリーランスというと自由なイメージがありますが、実際にはどうなのでしょうか。独立当初は、自由のために独立したにもかかわらず、食べるために嫌な仕事も引き受けていたそうです。
ところが、焦れば焦るほど、いい仕事はとれません。著者が大きく意識改革したのは、大口顧客から契約を解除されたときです。それまで嫌々ながらやっていた大口顧客に切られたのです。著者はショックを受けるよりも、逆に安堵したといいます。これからはやりたくて儲かる仕事だけやっていこう!と決断できたのです。
・◎「やりたくて儲かる仕事」を狙う(p22)
フリーランスとは、ビジネスの荒野で自分の力だけで勝負する世界です。自分の得意なところを鍛えつつ、弱いところでは勝負しない。そうした自己規制がしっかりできないと厳しいのだと思いました。
著者は自分の強みを2つ以上かけ合わせることが大事だと教えてくれます。強みをかけ合わせ、自分だけの、自分にしかできない仕事を作るのです。そして、自分の強みとは、「相談されること」「質問をよく受けること」があなたの強みの可能性が高いのです。
自分で経験して苦労した人だから、伝えられることがあるのだと思いました。井ノ上さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・「もっと仕事をすれば良かった」と思って亡くなることはそうありません。「もっと家族と過ごせば良かった」「もっと遊びに行けば良かった」と悔いることが多いと聞きます(p35)
・メニューを作り、定価を示す(p78)
・請求書+振込(またはクレジットカード)で代金を受ける・・・支払期限を明記すべきです・・消費税もしっかり請求する(p184)
・法人化・・・売上が1000万円を超えれば検討(p222)
ダイヤモンド社
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【私の評価】★★★☆☆(70点)
目次
第1章 「一生食うためのルール」8つのポイント
第2章 「あなたにしかできない仕事」をたくさん作ろう!
第3章 やりたい仕事が飛び込んでくる! 「自分メディア戦略」
第4章 プロフェッショナルフリーランスの「お金の活かし方」
特別付録 もう人任せにしない! 確定申告のやり方
著者経歴
井ノ上 陽一(いのうえ よういち)・・・1972年大阪府生まれ。宮崎県育ち。「経理業務の効率化」「会計とITの融合」を得意とする税理士。大学卒業後、総務省統計局に勤務し、数字の分析手法とITスキルを学ぶ。「独立して、数字とITで社会貢献したい」という思いから、税理士受験に挑戦。見事合格し、税理士資格を取得。2007年に独立を果たす。ITを駆使した効率の良い経理を経営者に伝えている。目標は、手書き伝票を使う、手間をかけすぎるといった「経理の古い慣習」を変えること。業務効率化を得意とし、あるクライアントでは、Excelによる業務管理システムの導入とペーパレス化の推進により、年間240時間分の業務を削減した。現在、世界で90人しかいない「マイクロソフトMVP for Excel」を授賞している。税理士業務に加えて、セミナー・執筆などを通じて、「数字」「お金」「時間」「IT」に関する悩みを解決し、新しいワークスタイルを提案している。
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