「一瞬で「本音」を聞き出す技術」井上 公造

【私の評価】★★★☆☆（73点）

■芸能リポーターの井上 公造さんの一冊です。

　芸能リポーターとは因果な商売です。

　不幸な人の話を聞き出して、
　人に伝える。

　一種の飛び込み営業のようなものです。

・加害者の家族に・・・
　「でも、一番の被害者は奥さんですよね」
　と、私は誰よりもあなたの味方ですよという
　気持ちを前面に出して接しました（ｐ143）

■そのテクニックは、
　事前に徹底的に調べること。

　礼儀を尽くすこと。

　具体的に褒めること。

　共通点を探すこと。

　裏ワザとして相手を怒らせる。

　いろいろありますね。

・役者から本音を引き出したいのだれば
　きちんと作品を見たうえで話を聞くと、
　また変わってくるんじゃないのかな？（ｐ30）

■商売ですから、
　「本音」を聞き出す技術は
　テクニックとして確立しています。

　この本は、そうしたテクニックに
　騙されないための本なのかもしれません。

　井上さん、
　良い本をありがとうございました。

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■この本で私が共感したところは次のとおりです。

・福岡の人は小さい頃から「『嘘』はつくな。
　『ホラ』はよかっぞ（いいぞ）」
　と言われて育ちます（ｐ35）

・今後、飲みに行きましょう・・
　はい、いつにしますか？（ｐ77）

・複数で食事をする習慣・・・
　身近な友人と週に１回でも食事をすることから始め、
　次はその友人の友人、そして、
　そのまた友人を誘って、
　情報交換を楽しんでください（ｐ85）

・罵られた後に
　「よく我慢したね。普通、あそこまで
　言われたらキレても不思議じゃないよ」（ｐ144）

【私の評価】★★★☆☆（73点）

■目次

序章 なぜ、僕は人が知らない情報を集められるのか?
1章 心の距離がすぐに近づく「本音」を引き出すための7つの基本
2章 相手の考えが面白いほど読めてくる会話術
3章 相手に気付かれないままサクサク聞き出す心理術
4章 どんな状況でも力を発揮する雑談テクニック

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