「東大家庭教師が教える 頭がよくなる読書法」吉永 賢一
2014/07/06公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(80点)
要約と感想レビュー
お金を使うなら本を買いなさい
私も読書法を書いたらこんな本になるだろうな、と思った一冊です。読書で必ず成功するわけではありませんが、確かに本には人生を変えていく力があります。その力を引き出すためには、読んでいる人にそれを受け入れる準備が必要です。
それは、その人の生きてきた環境だったり、そのときの境遇かもしれないし、その人によってタイミングは変わるのです。著者の場合は、母親が「お金を使うなら本を買いなさい」と、いつも言っていたのだという。
苦しいとき、悩んでいるとき、私は書店に足を運び、自分を救ってくれる本を探しました。そして、本によって救われてきました(p236)
成功者を参考にする
自分の課題や希望がはっきりしていれば、読むべき本がわかってきます。それは世の中で、うまくやっている人の本です。その人がうまくいっていて、自分はうまくいっていないとすれば、そのうまくいっている人の真似をしれみればいいのです。
もちろん人はひとりひとり違いますから、合う合わないがあるでしょう。でも、3、4人の成功者を真似ているうちに、うまくいくことが見えてくるはずです。成功者を参考にして、自分の人生をよくしていくのです。
著者の言っていることは「絶対」ではありません。あくまでも、あなたの人生をよくするための「参考意見」です(p83)
人生に取り込みたいことを習慣化する
この本のタイトルでいうところの「頭が良くなる」とは、人生で成功する頭ということです。著者は自分の「問題」や「望み」を明確化・具体化していきながら、本を読んで解決していったのです。
そして、本に書かれてあることで、「これはぜひ自分の人生の中に取り込みたい」というものを、100回も1000回もくり返し読んで、習慣化していったという。
出世して、お金が十分あって、精神的に豊かな人生。楽しい人が集まり、笑顔で満ち溢れている。そうした人生を送れる人が、頭の良い人なのでしょう。吉永さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・私の人生を導いてくれた、最大のものは本でした・・本の背後に「著者」、つまり、「人間」が存在するからだと思います(p17)
・読みながら出てきた「質問」を大切にする(p98)
・「アイデアを出すぞ」というとき、「なんのためにアイデアを出すのか」を明確にします・・次はインプットです。・・本を読むにしても、ざっと見ていくだけでOKです(p128)
・小説の中には、登場人物の心の動きがしばしば描かれます・・それはリアルな世界での人間心理の理解に役立ちます(p154)
中経出版
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【私の評価】★★★★☆(80点)
目次
プロローグ 本はあなたの人生を変える力を持っている
第1章 「頭が良くなる」読書法を知ろう
第2章 頭が良くなる本の「選び方」
第3章 頭が良くなる本の「読み方」 手法別
第4章 頭が良くなる本の「読み方」 目的別
第5章 頭が良くなる本の「活かし方」
第6章 頭が良くなる本の「整理法」
著者経歴
吉永賢一(よしなが けんいち)・・・実業家、投資家、教育者、宗教家。東京大学医学部家庭教師研究会代表。IMC株式会社代表取締役。日本メンサ会員。1971 年群馬県生まれ。1991 年東京大学理科III 類入学に伴い上京。居候生活から始め、学費捻出のために家庭教師のほか、10 種以上の職業を経験、生きる道を模索する。2005 年東京大学医学部医学科退学。NHK BS2、TBS テレビ、テレビ東京、ラジオ日本などに出演。現在は、年間の3ヶ月程度を海外で過ごし、セミナー開催、インターネット上での『投資入門』『東大記憶法』『Super Fast English!』等の各種教材販売、テクニカルトレードのツール開発・販売などを行っている。また、2019年には、宗教団体の運営も開始した。
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