「東大家庭教師が教える 頭が良くなる思考法」吉永 賢一
2014/04/29公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(90点)
要約と感想レビュー
自分なりの幸せを定義する
頭の良くなる思考法とは、自分の課題への対応法です。だれでも、こうなりたい、成功したい、幸せになりたい、と思っているはずです。その思いを効率的に合理的に達成するのがこの本の思考法なのです。
まず自分なりの「幸せ」の定義を考えてみましょう。自分が「手に入れたいこと」を深く掘り下げることは、自分のほんとうの「目的」に気づく作業でもあるのです。
自分なりの定義を探っていってください。「私にとっての『幸せ』とはどんな状態だろうか?」「私にとっての『難しい』とはどのような状態だろうか?」(p199)
テストしていく
自分はどうしたいのか、どういう状態で死にたいのか、よく考えるということです。ここで大事なのは、「長期の利益」を最優先するということだという。「短期の利益」に惑わされないことです。
もし、自分の目指すところが決まったら、それを細分化します。そして自分のできることをリストアップします。リストアップした項目は、優先順位をつけつつ、テストしてきます。
このテストするという思考は、とても重要です。小さく実際にやってみる。たとえば、メルマガをやるなら、毎日、曜日ごとに違うメルマガを発行する。ブログなら7つの別テーマのブログを作り、曜日ごとに投稿する。その中でウケるメルマガ、ブログだけを残していけばいいのです。
「テスト」をする・・・ブログでは複数の話題を少しずつ書いていき、その中で評判が高かったものや質問が多かった話題について、掘り下げて書いていきます(p104)
不安や問題に対処する
もし、問題があったとしても、取り組む問題は絞るようにしましょう。人間が一度に集中してとり組めることは、ひとつしかないからです。また、不安やためらいなどを感じ、動けなくなってしまったときには、「いったい何が不安なんだろう?」と紙に書き出していくとよいという。
よくまとまっていると思いました。ただ、他人はコントロール外なので、コントロールできないことは考えないというところは疑問でした。吉永さんは、本当は人間関係の思考法を掘り下げたかったのではないかとも思いました。それは次の書籍のテーマとなるのでしょう。吉永さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「コントロール外のこと」には手を出さない・・他人は基本的にコントロール外(p25)
・テスト中は、とことん「記録魔」になってください(p109)
・「やる気が上がったきっかけ&下がったきっかけ」を記録する(p206)
・エネルギーをつねに一定レベルで維持していくためには、「集中したら、しばらく休む」・・・私は、「タスク50分・休憩10分」を1セットとしています(p164)
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【私の評価】★★★★★(90点)
目次
第1章 頭が良くなる思考法
第2章 思考のプロセス(1)手に入れたい結果を「見抜く」
第3章 思考のプロセス(2)結果を手にするための行動方針を「決める」
第4章 思考のプロセス(3)「やるべきこと」をやり、「やらないこと」をやめる
第5章 良い思考が生まれる「感情」のつくり方
第6章 最高の思考を生むための「エネルギー」のつくり方
第7章 思考力を高める「毎日の習慣」
著者経歴
吉永賢一(よしなが けんいち)・・・実業家、投資家、教育者、宗教家。東京大学医学部家庭教師研究会代表。IMC株式会社代表取締役。日本メンサ会員。1971 年群馬県生まれ。1991 年東京大学理科III 類入学に伴い上京。居候生活から始め、学費捻出のために家庭教師のほか、10 種以上の職業を経験、生きる道を模索する。2005 年東京大学医学部医学科退学。NHK BS2、TBS テレビ、テレビ東京、ラジオ日本などに出演。現在は、年間の3ヶ月程度を海外で過ごし、セミナー開催、インターネット上での『投資入門』『東大記憶法』『Super Fast English!』等の各種教材販売、テクニカルトレードのツール開発・販売などを行っている。また、2019年には、宗教団体の運営も開始した。
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