「あなたにしか起こせない奇跡」神社 昌弘

【私の評価】★★★☆☆（73点）

要約と感想レビュー

　クローン病という難病を経験して、神様から奇跡の起こし方を教えてもらったという一冊です。クローン病とは、大腸や小腸などの消化器に炎症がおきる病気です。死に至ることはありませんが、物を食べられない。痔ろうになる。あまりの苦しさに著者は、「死」を意識しました。

　それでも、著者は家族に支えられながら、病気の克服しようとしました。体調を良くして、自己免疫力を高めよう。薬の量を調整しよう。まず、自分のできることから試行錯誤することにしたのです。自分らしく、自分のペースで、無限の可能性に挑戦していったのです。

・自分のできる範囲から、焦らず自分のペースで、希望と目標を掲げてみませんか。（p176）

　挑戦するなかで著者はイギリスのカレッジで、「あなたは、本当に特別な存在だ！」という言葉と出会いました。人には偉大な力がある、奇跡を起こす力がある、と気づいたのです。

　つまり、どんな人間であっても、エゴを持っているのです。そうした人間の「悪」を理解したうえで、自分も同じ人間であるということなのです。その上で、人間には「善」の部分もあるということを知ると奇跡が起きるのです。

　確かに人間とは、無限の可能性を持った奇跡だと思います。そして、祖先から伝えられた徳に感謝し、自らも次の世代のために正しい生活を実践することが大事なのでしょう。

　神社さん、良い本をありがとうございました。

この本で私が共感した名言

・人間は、愚かにも、何かを失わないと大切なものに「気づけ」ない存在です（p12）

・「生と死、生きる目的をしっかりと持って、夢と希望を教えられる教師になります」そして、「生徒の無限の可能性を引き出す教師になります」（p189）

・私の授業では、一人ひとり、すべての生徒に、必ず一度は主役が渡るような工夫をしました（p203）

【私の評価】★★★☆☆（73点）

目次

霊との関わり
幼年時代
小学時代
中学時代
高校時代
大学時代
闘病時代
病気の克服
大学卒業後
渡英
スピリチュアル・カウンセリング

著者経歴

　神社昌弘（かんじゃまさひろ）・・・1978年、京都府生まれ。ヒーラー(心と体を「癒す」専門家)。闘病生活克服後、2006年1月より渡英、日本語教師。同年、英国カレッジにてスピリチュアリズム、ヒーリング、心理学などを専門的に学び始める。現在、幼年時代からの霊媒体質を生かして、本業の傍ら、必要な方々にヒーリングを基本とした「心のカウンセリング」を施している

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