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「経営戦略全史」三谷 宏治

(2014年1月 8日)|本のソムリエ
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経営戦略全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ)

【私の評価】★★★★☆(85点)


■経営書に載っている戦略を
 図を使いながらわかりやすく教えてくれる一冊。


 経営書は嫌いですが、この本なら読める・・
 と感じました。
 本当に1時間くらいで読めたのです。


 私は戦略やフレームワークは嫌いですが、
 状況や思考を整理するためには
 知っていなくてはならない知識だと思います。


 その点、この一冊で
 全体を俯瞰できるのは素晴らしい。


・日本軍 失敗の本質・・戦略上の失敗要因は、・・ひとつはすべてにおける曖昧さ、もうひとつは柔軟さの欠如です。組織上の失敗要因は、「情実人事による仲良しチーム」で「あくまで上意下達(トップダウン)」的に戦争を遂行(p354)


■私が注目したのはA/Bテストでしょうか。
 インターネットや広告の世界では常識なのですが、
 とにかく実験してみるということ。


 テストで検証したデータのみが
 事実ということです。


 製造業であれば、とにかく試作品を作ってみる。
 作ってみると、わかるのです。


・わかったのは「やってみなくちゃ、わからない」ということ、そして、どう上手く素早く「やってみるか」、そしてそこから素早く「学んで修正して方向転換するか」という力こそがすべてだ、ということでした(p375)


■企画系の人には、読みやすいという点で
 ありがたい一冊だと思います。


 重要ではありませんが、
 知っておかなければならない知識です。


 三谷さん、 
 良い本をありがとうございました。


───────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・GMは作業者を利益追求のための(削減すべき)コストとして考えているが、作業者は人間であり活用すべき経営資源である(ドラッカー)(p71)


・コンセンサス重視の日本企業では、戦略というものが求める「厳しい選択(Hard Choice)」は行えまい・・・日本企業は顧客満足を重視するあまり、すべての顧客にその求めるすべての商品・サービスを提供しようとして、自社のポジショニングを失ってしまう(p234)


・企業戦略とは機械的には決まらない「アート」である(p103)


・NPOのカーン・アカデミーは、高品質の教育コンテンツを無料でオンラインで提供しようとするものです・・・授業動画は3000本を超え、毎月100万人以上が使うサイトとなりました(p321)


・年間7000回の試行錯誤がグーグルを改善する・・・A/Bテストとは、AとBのやり方を、両方試しにやってみて、よかった方を採用する、という方法です(p336)


・IDEOは圧倒的な試作力を誇ります・・・「荒削りな試作品をどんどん作る、が社風となったとき、見違えるほど多くのアイデアが具体化するようになる」(p361)


・「やってみよう(Just do it)」精神が会社を潰す・・・
  ・顧客に価値を提供できないものはすべてムダ
  ・それが検証できないもの、学びにつながらないものはすべてムダ(p379)


経営戦略全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ)
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三谷 宏治
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【私の評価】★★★★☆(85点)



■目次

第 1 章 近代マネジメントの 3 つの源流
第 2 章 近代マネジメントの創世
第 3 章 ポジショニング派の大発展
第 4 章 ケイパビリティ派の群雄割拠
第 5 章 ポジショニングとケイパビリティの統合と整合
第 6 章 世紀の経営環境と戦略諸論
第 7 章 最後の答え「アダプティブ戦略」


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