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「大企業病につける薬それは分社経営だ!」後藤 昌幸

2013/10/05公開 更新
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【私の評価】★★★☆☆(75点)


要約と感想レビュー

 アメーバ経営についての書籍を収集中ですが、思ったよりもアメーバ経営の本がありません。検索しているうちに、兵庫県の自動車販売会社で分社経営をしているところを発見。


 こちらのルールは、ボーナスが利益の10%3期赤字で更迭(降格)されるという厳しいものです。


・私共の子会社では、報告に虚偽があった場合には、その損失の責任は個人で弁償する、というふうに厳しく決めております(p16)


 この会社では、95の分社を作りました。半分が公募、半分が任命。そして、いきなり95のうち91社が黒字という大成果を出したのです。アメーバ経営、恐るべしというところでしょうか。


・私は「赤字は悪や」と言い続けています・・・一カ月も赤字を出さないように、経営をしなければなりません(p57)


 通常の会社では、売上目標を作ると、利益がなくても売ってしまう人が出てきます。ところが、分社経営では、全員が「売上よりも利益を最大化」するように動くのですね。


 これはすごい。後藤さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・会長とか社長とかいいますのは、全体を下の方から見上げていて、何か各分社で問題はないかなあと見ているわけです。見ていて、どこか会社の基本的な理念と合わないというようなことがあった場合、ちょっと出掛けて行って、こういうふうに改善した方がいいですよというわけで、いわば歪みの是正役・・(p42)


・当社幹部社員は、八月一カ月休暇を取ります。・・・幹部が一カ月休んでも業績が落ちるようなことはない・・・代行として任命された人が、ひょっとしたら能力が上かもしれない(p140)
 

・本社人員は64人で、うち女性社員が15名、男性社員が49名でした・・・男性社員をたった5名にしました。しかし、本社部門は20名になりましたから、・・・女性社員なら、いくら採用してもいい、しかしできるだけパート社員を採用しなさいと言いました(p114)


・F4・・・戦略費(教育・研究開発・広告費等・・・F4という金は使えば儲かると考えなければならないのです。経費は力なりと言っても過言ではない(p62)


・志を立てよ・・・人生の戦略を立てることは自分を強くします。生涯かけて自分はどうするのだ、どこまでいこうとしているのかということをはっきりさせるために、私共の熟成は将来の目標を提出しています(p165)


酒を飲むと、人間は本音が出る。だから、酒の席ではなるべくしゃべらず、相手の本音を聞き出すようにしています(p175)


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大企業病につける薬それは分社経営だ!」後藤 昌幸、産能大学出版部


【私の評価】★★★☆☆(75点)


目次

第1部 大企業病につける薬それは分社経営だ!

第2部 儲かる会社にするにはどうしたらよいか
―滋賀ダイハツってヘンな会社、だが未来の会社

第3部 後藤昌幸の「八正道経営」
―経営は「人」そのもの


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読んでいただきありがとうございました!


著者経歴

 後藤 昌幸(ごとうまさゆき)・・・昭和8年12月17日生まれ。昭和33年関西大学法学部卒。商社、生保、鉄鋼メーカーを勤務。昭和37年滋賀ダイハツ販売(株)入社。昭和41年滋賀ダイハツ販売(株)社長就任。昭和57年兵庫ダイハツ販売(株)社長就任。昭和62年滋賀ダイハツ販売(株)会長就任。平成9年滋賀ダイハツ販売(株)会長退任。グループオーナー(社主)。現在は(株)ゴトウ経営社長として経営指導にあたる。東京・大阪に輝き塾を開講。


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