「経営の黄金律が痛いほどよくわかる本」後藤 昌幸
2013/06/19公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(88点)
■滋賀ダイハツの業績を立て直し、
優良企業として発展させた後藤さんの一冊です。
現在は、会社のオーナーとして引退し、
会社の2階を事務所に経営指導を行っているようです。
まず、最初は経営の基本の話から入ります。
会社の金を私的に使わない。
社長がお客様に会いに行く。
ビジョンを掲げる。
年功序列を排除する。
教育に力を入れる。
基本ですね。
・会社が潰れる原因の第一番は、
なんと言っても公私混同です(p11)
■驚いたのは、
営業の会社ということもあると思いますが、
仮想の分社化をしていることです。
固定費、マージンなどの教育をしたうえで、
能力のありそうな人、やる気のある人を
分社して社長にするのです。
そして利益が出れば、分社の社長には
5倍の給料を払う。
さらに、分社の社長は8月1カ月の
長期休暇が約束されています。
・分社は細分化するほど、効果が発揮できます。
一番理想とする形は、一人一分社です・・・
できれば公募制を取るのが一番いい方法です(p110)
■ダム式経営や、分社化など、
松下幸之助さんや稲盛和夫さんの
感覚が入った経営だと思いました。
まずは、社長が現場に出て行って、
現場を知らないといけませんね。
後藤さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・社長が聞かなければならない情報は、一番いやな情報です。
「こんな製品駄目じゃないか」とか、
「君の会社の社員は程度が悪いじゃないか」とか・・(p37)
・立ち上がって大きな元気な声で、
「いらっしゃいませ」と言わなければいけません。
90度くらいに頭を下げて挨拶をすることが
お客様第一の態度なのです(p56)
・管理部門を少数にしますと、抵抗があります。
・・・しかし私は「できなかったら、できなかったでいいよ」
とか、「決算が遅くなってもいいよ」と言っておきますと、
できないことはありません。適当にそこはうまくやります(p136)
・未来費は節約するな・・・
メーカーですと、研究開発費です。
卸売業ですと、広告宣伝費とか、教育費も
重要な未来投資ではないでしょうか(p42)
・何でもいいからNo1になってみよう。
早起き一番、幸せ一番、笑顔一番、勇気一番、
親切一番、健康一番、学業一番、食欲一番、挨拶一番、
信用一番、愛情一番・・(p46)
・お昼ごはんでも、私は弁当を持って来る人には
あまり感心しません。弁当をとるのではなくて、
毎日違うレストランに行くのです・・・
一人で食事をするなどというのは最低です(p144)
・ナンバーツーを育てる幹部の一斉夏休み・・・
分社長と呼ばれる人たちに一カ月休みを与える・・・
八月は本来ですと、業績が悪くなって赤字が出る月なんですが、
それが案外良い成績になります(p160)
・四月には一億の余裕、決算時には前払いの精神。
借入金、金利の一年前払い。・・・
どんなことが起こった時でも、一年間や二年間は、
ぐっと持ちこたえられる余裕を持っておく(p166)
中経出版
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【私の評価】★★★★☆(88点)
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■目次
第1章 潰れる会社はここが違う
第2章 「ありがとう」の心で企業革新を
第3章 戦略会計とMGで社員を経営武装しよう
第4章 これが究極の分社経営だ
第5章 21世紀を勝ち抜くビジネスマンの条件
第6章 後藤昌幸のこれがナンバーワン経営だ
読んでいただきありがとうございました!
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