「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか」木暮 太一
2013/08/28公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(75点)
■ワーキングプアーとか格差拡大と言われる
世の中になってきました。
こうした世の中の生き方を、
マルクスの「資本論」と「金持ち父さん貧乏父さん」で
考えよう!という一冊です。
■「金持ち父さん貧乏父さん」では、
従業員や自営業者は自分の人生という時間を
お金に換えている。
だから、収入を増やそうとすると
労働時間も増えていってしまう。
それなら、ビジネスオーナーか投資家を
目指しませんか、という考え方です。
一方、「資本論」では、
労働者による社会を作り上げよう!
と革命を目指します。
・資本主義経済のなかでは、労働者は搾取され続ける・・・
ラットレースに巻き込まれて、豊かになれることができない・・・
「解決策」として提示した内容はまったく異なります。
一方は革命、一方は投資です(p12)
■とはいえ、革命も怖いし、
起業も自信がない。投資で失敗した・・・
という人は労働者として生きていくしかありません。
では、どう生きるか。
結局は、自分の価値を高めるということが、
労働者としての
自分の給料を上げることになるのです。
・レンタルビデオ店の店員(時給1000円)
ベンチャー企業での社員の仕事サポート(時給780円)・・・
時給は安くても、ベンチャー企業で社員のお手伝いをしたほうが、
いろいろと学ぶことがあって、よほど良かった(p242)
■頑張って生きるのも大事ですが、
世の中の仕組みを知ったうえで頑張るのも大事だと
思いました。
資本主義の中で、みなさん頑張りましょう。
木暮さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・競争がなければ、人間社会の進歩は止まってしまい、
いまのように便利な世の中は実現されなかったでしょう・・
「適度な成長」「適度な競争」があるはずです(p146)
・医者の平均給料が1000万円近くなのに対し、
介護士の平均給料は約300万円です・・・
医者の給料が高いのは、医師の仕事をこなすために
膨大な知識を身につけなければならず、
そのために長期間準備をしてきたからです(p80)
・「仕事」の反対語は?
ヨーロッパ人 遊び
日本人 休み(p250)
・10年継続すれば、すごいことになると理解はしています。
しかし、実際に10年継続する人はごく一部です(p291)
講談社
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【私の評価】★★★☆☆(75点)
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■目次
はじめに しんどい働き方は根本から変えていこう
第1章 僕たちの「給料」は、なぜその金額なのか?
第2章 僕たちは、「利益」のために限界まで働かされる
第3章 僕たちは、どうすれば「高い給料」をもらえるようになるのか?
第4章 年収1000万円になっても、僕たちには「激務」だけが残る
第5章 僕たちが目指すべき「自己内利益」の増やし方
第6章 僕たちは、どういう「働き方」を選択すべきか
おわりに 働き方を変えて、生き方を変えよう!
読んでいただきありがとうございました!
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