「私はコーヒーで世界を変えることにした。」川島良彰
2013/08/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(94点)
要約と感想レビュー
UCCコーヒーには、社長直属のコーヒーバカがいた・・・、ということがわかりました。
発展途上国でのコーヒー作りは、常に危機への準備と対応が必要です。内戦に巻き込まれ、泥棒に合い、銃を突き付けられ、大地震に遭遇し、山火事で農園を失う。駐在員は、自分の智恵と度胸で、それに対応して生きていくのです。
・ベネト大使は、ことあるごとに「Siempre listo(常に準備しておきなさい)」と繰り返した。「男は、いつ、どこで何が起こっても、常にそれに対応できる準備をしておかなければならない」(p44)
こうした厳しい生活環境で、川島さんが仕事を続けたのは、コーヒーを作るのが好きだから。
コーヒー園のぼろ小屋での寝袋生活でも、「素晴らしいコーヒーを作っているのだ!」と思うとワクワクするらしい。本当のコーヒーバカですね。
・本社では、「川島は、社長直々のプロジェクトで海外を飛び回り、好きなことをやっている」と言っていた社員も多かったようだが、・・視察にやって来た本社の社員たちは、現地の様子を見ると、一刻を争うようにその場を離れたがった(p166)
本当においしいコーヒーを提供したい。本当においしいコーヒーを知ってもらいたい。本当においしいコーヒーを作る人を応援したい。
私の本への思いとまったく同じであることが、わかりました。バカにつける薬はない。コーヒーハンター川島さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・「お前やったらできる。だから、思いっきり暴れ回れ。責任は全部わしが取る」尊敬する人から、そこまで言われて発奮しない人間がいるだろうか。(p111)
・「妬むより、妬まれる人間になれ」とも教えられた(p206)
・二十代の前半を内戦下のエルサルバドルで過ごした私は、いまでもカフェやレストランに入ると、周囲を見渡せる席に座る。絶対に入り口に背を向けて座ることができない。(p80)
・防犯のために飼った犬は、庭で飼う大型犬二匹と家の中で飼う小型犬三匹の合計五匹。庭で飼っている犬がもし強盗に殺されても、外の様子を察した小型犬が、キャンキャン鳴いて知らせる役割を担うからだ。(p129)
・会議後に先輩社員に釘をさされた・・・「生意気なことを言うな」「会議って、自分の意見を言う場ではないんですか?」「そういうことは、事前の根回しが必要だ」「根回しって何ですか?」(p204)
▼引用は下記の書籍からです。
【私の評価】★★★★★(94点)
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目次
第1章 コーヒー屋になるのが子どものころからの夢だった
第2章 十八歳で、単身エルサルバドルのコーヒー研究所へ
第3章 ジャマイカのコーヒー農園開拓を託されて
第4章 次の舞台は、ハワイの溶岩台地
第5章 東南アジア、アフリカ...コーヒーの世界は果てしなく
第6章 コーヒーで世界を変えていく
第7章 世界最高のコーヒーが、ついに空を飛んだ
最終章 クリスマスイブの奇蹟
読んでいただきありがとうございました!
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