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「なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?」山口 揚平

2013/03/27公開 更新
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なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?

【私の評価】★★☆☆☆(69点)


■ピカソの話ではなく、
 お金についての一冊です。


 お金とはなんなのか?


 だれもが考えることでしょう。


 好き嫌い関係なく、
 だれもがお金によって生活し、
 お金によって一喜一憂しています。


・不安と欲望によってお金に絡め取られる。
 僕たちは、フォアグラをつくるために食べたくもないものを
 口に押し込まれて喘ぐガチョウのようなものだ。
 成長、成長、成長・・・(p50)


■お金とは、価値を取引する媒体ですが、
 その価値が一人歩きすることがあります。


 お金がなくなって自殺する人は、
 その最たるものでしょう。


 お金をコントロールしているようで、
 お金にコントロールされている人が
 多いのではないでしょうか。


・「お金を持つことによって、逆にコントロールするべき
 心を大きく育てていくことが求められる

 そっちのほうが辛いんだ」(香港の大富豪)(p55)


■著者は、お金とは価値であり、
 信用であるとしています。


 ですから、大金持ちがいれば、
 大価値(資産)持ちもいるし、
 大信用持ちもいるのです。


 最後に、これからは、
 人間関係、信頼、人とのつながりが、
 大切になってくると著者は言います。


 だから、人との信頼関係を
 大切にしよう、ということですね。


 山口さん、
 良い本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・尊敬するある証券会社の社長はよく
 「お金は社会の議決権」と話す。
 人びとが何にお金を投じるかによって、
 社会がどう形づくられるかが決まる、という意味だ(p27)


・人生の悲劇は二つしかない。
 "お金のない悲劇"と
 "お金のある悲劇"だ
 (映画『ハゲタカ』)(p55)


・金持ち父さんは、著者ロバート・キヨサキ氏の
 フィクションだったのだ。氏自身も実際には、
 セミナーとゲームと本の印税が、主な収入源だった。
 2012年、ロバート・キヨサキ氏の著作を管理する
 会社のひとつが倒産した。・・金持ち倒産(p68)


・パブロ・ピカソは・・新しい絵を描くと
 なじみの画商を数十人呼んで展覧会を開き、
 無意識に競争されることによって値段と名声を上げていった(p133)


・ピカソは当時から有名で、彼が買い物の際に小切手を使えば、
 それをもらった商店主は、換金しないだろうと考えていた・・
 商店主は、直筆サイン入りの小切手として飾るなり、タンスに
 しまっておいたほうがよいと考えるに違いなかった。(p133)


なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?
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山口 揚平
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【私の評価】★★☆☆☆(69点)

■目次

序章 お金とは何か?
1 ハゲタカが跋扈し、お金でお金が殖えた時代
2 自分の価値をお金に換える覚悟と難しさ(バリューtoマネー)
3 企業や個人が国家に代わってお金をつくる世界へ(クレジットtoマネー)
4 お金を媒介とせず、モノや価値を直接交換できる環境の広がり
(バリューtoバリュー)
5 信用でつながる新たなコミュニティづくり:資本より信用を貯めよう
(クレジット・ライン)
付録 お金について身につけたい3つの習慣


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この著者の本


コメント(1)

この手のビジネス書は、著者の知識の披露と自慢話、これが正解との決めつけのスタイルが多いですが、

この本は、著者が経験し理解し習得した知識を読者にシェアーしようとしていると感じました。

同じジャンルの金持ち父さん貧乏人父さんの方が、知識、真理のようなことが多く書かれており、内容があるように感じますが、

それが真理なのかそれを実践すれば成功するのか幸せなのかとの疑問を読後当時感じましたが、その疑問にこの本が答えてくれました。

お金は、信用と価値で成り立つ。価値は、使命と覚悟で成り立つ。とのピラミッドの説明は、なるほどと思いました。

全体的に誰が読んでも面白い内容でも役に立つ知識でもありません。また、あるレベルのビジネス経験がないと理解できないかもしれません。

その点、親しみやい万人が興味をひくような題名とは ギャップを感じます。

ビジネス書を数冊以上読んでいる人にとっては、著者の誠実さを汲み取れるいい本だと思います。

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