「7000人のエグゼクティブに学んだ 30代からの男の磨き方」下元 朗
2013/03/06公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(84点)
要約と感想レビュー
人材紹介業でキャリアを積んだ著者が教えるできる男の特徴です。できる男は、どのような職場でも、仕事を見つけ出し、プロジェクトにしてしまうらしい。つまらない仕事はない。つまらない人がいるだけ、なのです。
そして難しい仕事に手を上げる。クレームがあれば、自分が行く。どんな仕事でも「つらい」「つまらない」と思った瞬間、できない男の仲間入りなのです。仕事の中に隠れている意味を見つけられると楽しくなるという。
・できる男は、クレームが入ったら、真っ先に「私が行きます」と言う。(p33)
基本は自分を磨くことです。高額セミナーに行ってみる。服装に気を配る。礼儀正しくする。できる男は、つねに自分を磨いているのです。例えば、著者の知り合いで、30代で創業し、東証一部上場を果たした人は、70代になっても「勉強になりました」と、深々と頭を下げてお礼を言うという。
会社員の場合は、年間の有給休暇が108日の会社だと、3年間で約1年分の休みがあることになります。その休みの日に自分を磨く予定が入っているかどうかで差がつくというのです。
・価格帯でいえば、5万円以上のセミナーに参加してみるのだ。そこには、5万円以上の元を取ろうと、あなた以上に貪欲で向上心があり、競争心を持った男がいる(p72)
できる人の特徴は、部下から「どうしたらいいんでしょう?」と、質問されたら、「あなたは、どうしたいと思っているのですか?」と逆に質問するという。また、失敗しても「すべてネタにする」。できる人は、失敗した自分を客観視して、笑いに変えてしまうのです。
著者の人材紹介業の経験が、十分伝わってくる一冊だと思います。できる人はできる人なのです。
下元さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・新人時代、クライアントを激怒させてしまい・・・役員がこう言った。「お前の力はまだこんなものじゃない。俺は今年の新人でお前が一番だと今でも信じている。胸を張れ。落ち込むな。顔を上げろ」(p23)
・成功したら、真っ先に頭を下げよう。周りはあなたの姿を見ている。(p157)
・今いる会社から「辞めないでほしい」と言われている男だからこそ、次の会社からの「待っています」を引き出せる(p144)
・できる男は、プライベートをさらけ出さない(p173)
総合法令出版
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【私の評価】★★★★☆(84点)
目次
第1章 エグゼクティブの仕事に学ぶ、男の磨き方
第2章 エグゼクティブのお金の使い方から学ぶ、男の磨き方
第3章 エグゼクティブの考え方に学ぶ、男の磨き方
第4章 エグゼクティブの人付き合いに学ぶ、男の磨き方
第5章 エグゼクティブの恋愛・結婚観から学ぶ、男の磨き方
著者経歴
下元朗(しももと あきら)・・・ライフ・クリエイター / 株式会社プラウド 常務取締役。幼少より周囲から「人を見抜く天才」と言われる。大学卒業後、総合人材サービスの株式会社インテリジェンスに入社。人材紹介事業本部に配属。主に、20代の若手エリートから60代のエグゼクティブ層を担当し、これまで約7000人以上のキャリア相談の実績を誇る。その後IT企業を経て独立。2004年、「働く男性・女性の結婚を応援する」をスローガンに、結婚支援(お見合い)サービスを提供するアサイン(株式会社プラウド)を創設。平均年齢60歳という業界では前例のなかった若さと、日本で全くなかった、他社が追随できないコンセプトが反響を呼び、わずか3年で、業界でもトップクラスの高い成婚率を誇るまでに成長させる。
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各項目が分かりやすくまとまっていて、かつ具体的なアドバイスが多く実践的だと思いました。
「エグゼクティヴはシュークリームを好む」という段で常に足元、靴をきれいにする…というのがあり、
本を読んでまず最初に思わず靴を磨いてしまいました。
メンタルな面でも「弱さを見せること」とか「苦手なことに挑戦しつづける」とかがあり、タイトル『男の磨き方』というのは
じつは常に学んでゆくことで男は磨かれてゆくのだということがわかります。
「できる男は、クレームが入ったら、 真っ先に「私が行きます」と言う。」(p33)
こういった気持ちを常にもちつづけるのがエグゼクティブと呼ばれる人なのだという著者の熱が伝わってくるようで
いっきに読まされた感があります。
「30代からの」とタイトルには入っているのに対し、私はすでに30代をとうに通り過ぎているのですが、
大変興味深く読ませていただきました。