「本質眼ー楽天イーグルス、黒字化への軌跡」島田 亨
2012/11/09公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(94点)
■楽天イーグルスの本に「なべおさみ」がいる、
と思って手にした一冊です。
読んでみると、楽天イーグルスが、
赤字が当然の球団経営で、
どうして黒字になるのかがわかりました。
それは、球場の使用権が、
他の球団何十億円と支払っているのに、
楽天は6億円くらいということです。
・スタジアムへの投資は毎年約6億円の費用・・県へ支払うスタジアム使用料も、年間5000万円程度です。つまり、我々は実質6億5000万円ほどのコストで、一年を通した球場のすべての使用権と営業権を持ている(p23)
■また、お客様に楽しんでもらうための
キャラクター戦略。
飲んで食べて楽しんでもらうための
飲食戦略。
球場に足を運んでもらうための
ファンサービス。
すべてに工夫していることが
わかりました。
・感謝祭を行う際に「ファンクラブ会員の方は無料、それ以外の方は1000円頂戴します」・・・年間10回来店してくださるお客さまと、1回しか来店されないお客さまとでは、店側の対応も違ってしかるべきです(p209)
■メジャーリークに比べ、
まだまだ日本の野球にはやるべきことが
あるのでしょう。
仙台で楽天を楽しませてもらいます。
島田さん、
良い本をありがとうございました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・放映権の現状は、大変厳しい・・・「1試合××円で買いませんか?」現在、12チームがそれぞれこう言って、放送局にばらばらに売っている状態です(p32)
・メジャーリーグ・・観客のなかに紛れ込んで応援し、観客を煽動して盛り上げる・・日本のプロ野球では、応援をチームが主導してはいけないという協約があります・・・要はストイック過ぎるのです。日本のスポーツは(p235)
・組織レベルで「学習」していける仕組みをつくる・・・最も売り上げが良い売り子さんに付いて場内を回ってみた・・・売れている人は「縦」の動きが多く、売れていない人は「横」の動きが多い(p190)
・4人組のお客様に4本ビールを売ったとします。すると、しばらく経った後に一度売ったその4人組にまた売りに行くのです。・・仲間同士「じゃあ、次は俺が買うよ」という感じ・・(p191)
・ビジネスには「仮説→実行→検証→仕組化」というサイクルが重要(p195)
▼引用は下記の書籍からです。
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【私の評価】★★★★★(94点)
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