「なでしこの父」阿部由晴

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なでしこの父 (HS/エイチエス株式会社)

【私の評価】★★★★☆(81点)


■宮城県の常盤木学園で女子サッカー部を指導している
 阿部監督の一冊です。


 常盤木学園の女子サッカーの記録を調べてみると・・、
 2008インターハイ優勝
 2009インターハイ優勝
 2010インターハイ準優勝
 2011インターハイ優勝
 2012インターハイ準優勝
 すげー。


■では、どうやって指導しているのか。


 じっと見る。
 ひたすら見る
 そして、その子にふさわしい
 声をかけてやる。


 誉めてやるのか、
 調子に乗るなというのか、
 いっしょに生活して、ずーっと見ているから
 適切な話ができるのです。


・いまは見ているだけです。
 じーっと見る。動かないでただ見ています。
 選手たちにはあまり言葉もかけません。
 ただひたすら見る
 全神経を集中してピッチを見ます(p46)


■監督自身、よく勉強しているし、
 プロの試合を見て、情報収集しています。


 練習試合への移動用バスは自腹。
 運転も自分。


 バスを運転中に、
 政治やお金や精神的な話を
 選手にしてあげる。


 選手のほとんどは寮住まいで、
 食事は監督の奥さんが出している。


 高校の先生が、
 そこまでやってプロサッカー選手を
 育成しているのに驚きました。


 日本のサッカーを支えているのは、
 サッカー協会ではなく、
 こうした自腹の先生たちなのです。


・「世界で戦える選手を輩出したい」という指導者であれば、
 やはり少なくとも日本代表のレベルは
 把握しておかなければいけないし、
 アジア全体のレベルもチェックしておくべきでしょう・・・
 U-20の大会がロシアであったとき、
 視察に行ったのは私とノリさん(佐々木則夫代表監督)の
 二人だけでした(p125)


■阿部さんの指導は、
 サッカー選手を育てているというより、
 人間を育てているという
 感覚だと思いました。


 高校3年間が終われば、
 サッカー選手となる子もいれば、
 社会人として働く子もいるわけです。


 そこでしっかりやっていける
 人間を作りたいといいう
 阿部監督の気持ちが伝わってきました。


・どうみたってサッカーでは大成しない子もいます。
 だけどね。このできない子たちが大人になったとき、
 母ちゃんになったとき、子どもたちに素晴らしい指導をする・・
 指導者は「いま」だけを見ちゃダメ、
 「未来」を見て指導をしなくちゃいけない。(p147)


■阿部先生とは、講演会などでよく
 ご一緒させてもらうことがありますが、
 やはり日本一の監督は違いました。


 また来年も常盤木学園は
 勝つのでしょう。


 阿部さん、良い本を
 ありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・女子チームを指導するときに一番大事なことは
 ウソをつかないことです。
 私自身が自分に対して正直でいること
 その姿をみんなは見ています。(p29)


・私は、練習や試合中の声は必要ないという
 立場で指導しています・・
 5万人の大観衆の中で試合をすることを考えたら・・
 声を出したところで聞こえるわけはありません。(p56)


・サッカー部ができた頃から、続けていることがあります。
 月に1度の清掃活動です。
 朝5時半に寮を出発して仙台駅前に行き、
 6時から7時ぐらいまで掃除をします。(p35)


・時間さえあれば講演会や勉強会にも積極的に参加します・・
 そのために投資するのは当たり前のことです。・・・
 学生が勉強するために学校にお金を払っているというのに、
 私たち大人はどうしてお金を払わずに勉強ができる
 というのでしょう。(p69)


・日本代表の狭い門をくぐれるかどうかは
 親の資質によって決まります。・・・
 立派なしつけと教育を受けて育った子は、感性が豊かで、
 どんな環境に入ってもうまくやっていける(p62)


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【私の評価】★★★★☆(81点)



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