「フランスの子育てが、日本よりも10倍楽な理由」横田 増生
2012/08/01公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(65点)
要約と感想レビュー
日本の出生率は1.4くらいです。このままでは日本は小さい国になってしまいます。
他の多くの先進国では出生率が低下傾向にありましたが、対策により出生率を上げてきています。フランス、英国、スェーデンなどでは2.0近くまで上昇。
この本では、フランスで仕事をしてきた著者が、フランスではなぜ出生率が高くなってきたのかを分析します。
・パリの郊外だと子どもの数は三人が平均的ですね。・・ここだと、四人もいて賑やかでいいわね、とまったく正反対の反応が返ってきます(p48)
まず、フランスでは3歳から大学まで公立学校が無料です。さらに、企業の育児休暇制度と<育児休業手当>がある。また、子どもが多いと税金が減る。これなら、女性も働いてお金を稼ごうと思うかもしれませんね。
・<育児休業手当>・・・子どもが二人の場合、完全に休むと月500ユーロ強、ハーフタイムの場合は350ユーロ弱が支給される(p54)
後半は、日本もフランスのようになるべき、という構成となっています。大きな政府か、小さな政府か、というところは議論が必要だと思いました。
ただ、日本でも女性が働ける環境ができてくれば、経済的にはプラスになるように感じます。横田さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・エールフランスでは、子どもが生まれるとフルタイムから50%まで勤務時間を選ぶことができるし、一番下の子どもが四歳になるまで育児休暇をとることもできるんです(p40)
・フランスでな<N分N乗方式>という税制がとられている。世帯の収入を家族の人数で割って税制を算出する方法なので、子どもが多いほど一人当たりの所得が少なく計算されるために、子育て家族の税負担は大幅に軽減される(p49)
・フランスは三歳から"学校"がはじまる・・・時間は八時半から四時半までで、学費は無料。(p50)
・フランスでは公立学校に通うのなら三歳から大学卒業まで基本的に無料だ。(p68)
・フランスの男性は自分で稼いだお金は自分で管理する・・・フランスでは主婦になると経済的な基盤を失い、家庭内で弱い立場に追い込まれてしまいます・・・自分の自由になるお金がほしくて働いているという人が少なくありません(p56)
洋泉社
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【私の評価】★★☆☆☆(65点)
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