「必要な知識を15分でインプットできる速読術」高橋 政史
2012/02/03公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(76点)
要約と感想レビュー
サブタイトルが「経営コンサルタントの1日20冊読む速読術」なので私の20倍速読です。この本では、「整読」を推奨しています。「整読」とは1冊15分で読んで、本の情報を紙1枚にまとめる。そしてその内容を人に伝える、または実際に使ってみるということです。15分で読んで本の内容を説明することは、私のセミナーでやっていることと同じなのでびっくりしました。
具体的な「整読」の方法は、問いを設定して、読みながらキーワードを抽出することです。ポイントは3つにまとめて、印象に残った文を1つ引用します。こうして設定した問いに対して、ポイントを3つにまとめることで、この本を読んで、次にどうしたアクションを取ればよいのか理解できるのです。つまり「整読」とは、本の情報を整理して、アクションにつなげる、というアウトプットを重視する読書法なのです。
・16のキーワードを抜き出す・・・16個のマスをあらかじめつくっておきます。ここに、抽出したキーワードを埋めていく(p24)
また、本から大切な情報を収集して、メモを使って人に伝えるという方法もあります。そのために目的別に著者が準備したテンプレートに本のポイントを書き出します。そして、テンプレートに本のポイントを書き出したら、30秒で本の内容を説明するのです。
人に伝えようとした瞬間に、頭の中で本の内容を整理する回路が、まわりはじめるのです。これって、このメルマガを書くためにやっていることと同じかもしれません。
・他の誰かに「1メッセージで伝えきる」ことを意識して、簡潔でシンプルな表現になるよう「言葉磨き」をしましょう。人に伝える場合、その説明に費やす時間の目安は30秒間(p29)
読書で大切なのは、目的を明確にすること。そして、目的を達成することです。そのために、私のように本の内容を整理して、アウトプットすることで学んだことを、行動できるレベルにまで叩き込むということです。どうせ紙1枚にまとめるのなら、メルマガやブログに投稿してみてはどうでしょう。
高橋さん、よい本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・情報過多にならずにシンプルな実際「1アクション」。その一歩一歩の先にあなたの未来が開かれていきます(p35)
・1000のノウハウよりも1アクション(p35)
・「いつか役に立つ」はほとんど役に立たない(p76)
・「一万冊」より「一人の師」(p131)
・師匠は彼にある指令を下しました。「毎日1冊本を読んで、紙1枚で報告すること」(p190)
・じっっくり読むというよりは雑誌をパラパラめくりながら読む、という感覚です(p26)
・推敲100回・・・文章を書き出したら音読して「言葉を磨く」(p44)
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【私の評価】★★★☆☆(76点)
目次
第0章 1冊を15分で「整読」する7つの方法
第1章 「行動」に起こすアクション・リーディング
第2章 「解決」につながるソリューション・リーディング
第3章 「発想」を変えるブレイクスルー・リーディング
第4章 「原理原則」を知るプリンシプル・リーディング
第5章 「本質」を見抜くマスター・キー・リーディング
第6章 「師匠」と対話するバイブル・リーディング
第7章 「未来」を変えるビジョナリー・リーディング
著者経歴
高橋政史(たかはし まさふみ)・・・クリエイティブマネジメント株式会社 代表取締役。 1967年生まれ。メーカー勤務時代に3tトラック1台分の営業資料を畳4畳半ほどにスリム化。その後、香港のマーケティング会社のCOO(取締役)を経て、戦略系コンサルティングファームにて経営コンサルタント。現在、"資料作成や会議の時間が1/2になる"「紙1枚仕事術」のコンサルティングおよび研修を実施。
読んでいただきありがとうございました!
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